【食と健康 ホントの話】特別な運動をしなくても「スケソウダラ」で筋肉増大効果 ちくわなら小2本を食べるだけ - イザ!

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食と健康 ホントの話

特別な運動をしなくても「スケソウダラ」で筋肉増大効果 ちくわなら小2本を食べるだけ

愛媛大学大学院農学研究科生命機能学専攻の岸田太郎教授
愛媛大学大学院農学研究科生命機能学専攻の岸田太郎教授

 最近スーパーの練り物売り場でよく見かけるのが、「スケソウダラ100%」と記されたちくわやカニカマなどだ。「速筋タンパク」と記されたパッケージもある。

 どういうことかと調べてみると、練り物の材料であるスケソウダラは、筋肉、とくに速筋を増やす効果が認められたというのだ。しかも特別な運動をしなくても筋肉がつくという。筆者のようなナマケモノにはうってつけだ。そこで、スケソウダラタンパクの研究をしている、愛媛大学大学院農学研究科生命機能学専攻の岸田太郎教授に詳しく話をうかがった。

 筋肉には、瞬間的に大きな力を出す「速筋」と持久力を発揮する「遅筋」がある。スケソウダラの身肉は速筋でできており、そのタンパク質を「速筋タンパク」と呼ぶそうだ。速筋タンパクは1日4・5グラム以上食べることで、ヒトでも筋肉、とくに速筋の増大効果が認められるという。

 速筋タンパクは、筋肉の原料となるタンパク質としても良質だが、それ以上に、筋肉を増加させる作用ももつという。

 「さらに大豆や卵、牛乳などプロテインサプリメントの材料になっているタンパク質と比べてみたところ、スケソウダラの速筋タンパクは、それらより有意に筋肉が増えることがわかりました」

 小欄で何度もお伝えしているように、筋肉は運動と栄養(タンパク質)がセットになって増える、ということが大前提だ。

 筋トレやジョギングなどで、筋肉にある程度の負荷をしっかりかけると、筋肉はダメージを受ける。そのダメージを再生するために、食事から摂るタンパク質を使って筋肉を再生させる。こうしたダメージと再生を繰り返すことで、筋肉は増えていく、というのがこれまでの常識だ。

 しかしその前提に反して、スケソウダラを食べるだけでも筋肉が増大する、というのはどのようなメカニズムなのか。

 東京大学大学院農学生命科学研究科の岡田晋治特任教授の研究によると、スケソウダラを食べさせてから1~7日目のラットの筋肉中の遺伝子を解析。筋肉にダメージがなくても(=運動しなくても)、スケソウダラの速筋タンパクが作用し、運動後に起こるのと同様の筋肉再生のスイッチが入ることがわかったという。

 スケソウダラ以外の魚にも筋肉増大効果があるかどうかは、まだ研究途中なので明らかではない。しかし、「ホキという、南太平洋に生息するタラ目の深海魚も、われわれの研究でスケソウダラと同じくらいの効果があることがわかっています」(岸田教授)。

 スケソウダラもホキも、白身魚フライや練り物の材料になることが多い。とくにスケソウダラは足がはやいので、干物やすり身に加工され、ちくわなどの加工品になることが多い。岸田教授によると、スケソウダラの速筋タンパクはラットやヒトでの研究により、1日4・5グラムの摂取で筋肉増大の効果が期待できるという。

 「タンパク質の摂取量と筋肉の合成率の研究によって、1回の食事で成人男性はタンパク質を20グラム以上(成人女性は15グラム以上)摂ると筋肉の合成が最大になることがわかっています。そのうちの4・5グラムをスケソウダラの速筋タンパクで摂ると、筋肉再生のスイッチが入り、より筋肉を増やす効果の発揮が期待できます」

 スケソウダラ100%のちくわなら小2本で摂取できる。他の練り物でも、材料の60%くらいはスケソウダラが使われているそうで、小3~4本食べればOK。運動と組み合わせればより効果が得られる可能性大だ。(医療ジャーナリスト石井悦子)

zakzak


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