交流戦セ・リーグ12年ぶり勝ち越しへあと1勝 命運託された広島、3連覇から3年後の没落 コロナ禍、市民球団…助っ人に予算さけず - イザ!

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交流戦セ・リーグ12年ぶり勝ち越しへあと1勝 命運託された広島、3連覇から3年後の没落 コロナ禍、市民球団…助っ人に予算さけず

中堅手の羽月(写真)がまさかの落球で決勝点献上。泥沼の8連敗で佐々岡監督への風当たりも強くなってきた=14日、マツダスタジアム(共同)
中堅手の羽月(写真)がまさかの落球で決勝点献上。泥沼の8連敗で佐々岡監督への風当たりも強くなってきた=14日、マツダスタジアム(共同)

 「日本生命セ・パ交流戦」でセ・リーグは、パ・リーグにあと1勝すれば12年ぶりの勝ち越しが決まるが、命運を託されたのはよりによって交流戦わずか2勝の広島だ。新型コロナウイルスの集団感染と雨天ノーゲームで延期された3試合の初戦、14日の西武戦(マツダ)も拙守と貧打で競り負け、今季ワースト8連敗を喫した。コロナ禍で46年ぶりの赤字となった市民球団は、春先にどん底だったDeNAと入れ替わり、まさかの逆噴射でセ最下位に転落。日本人選手の年俸が高止まりする一方、予算が限られた助っ人補強の不発でライバル球団に差をつけられている。 =金額は推定

 連敗中のチームらしい決勝点の献上だった。同点の6回1死満塁のピンチで、代打中村の飛球は犠飛には難しい浅さだったが、バックホーム態勢をとった中堅手の羽月がまさかの落球。打線も4回の林の2点適時打しか得点機をつくれず、わずか2安打で敗れた。

 今年の交流戦は近年の「パ高セ低」と打って変わり、セ4球団が勝ち越し。巨人も負け越しはわずか1だが、広島が2勝11敗3分と別格の弱さで足を引っ張り、これで対戦成績はセの48勝47敗11分となった。

 残る2試合はいずれも広島がホームの西武戦1試合、日本ハム戦1試合。どちらかで勝てば12年ぶりのセの勝ち越しが決まるが、今のチーム状態では荷が重いか。2連敗ならコロナ禍で中止された昨年を除き、11年連続のセの負け越しとなってしまう。

 佐々岡監督就任2年目の今季、4月終了時点では借金2でセ・リーグ4位。三浦新監督のもと、いきなり借金15を抱えた最下位DeNAとは6・5ゲーム差もあった。ところが、5月以降は5勝しかできず、あれよあれよという間に借金が膨らんで最下位に沈没した。

 代わりに5位に浮上したDeNAは、交流戦で9勝6敗3分と大健闘を見せた。その牽引役は球団の手続きミスで来日が遅れた助っ人たちだ。1軍昇格が4月中旬までずれこんだオースティン、ソトの大砲2門は交流戦でともに打率3割、計12本塁打、計27打点と大暴れ。左腕エスコバーも1勝6ホールドと勝利の方程式を守った。

 対照的に広島は、中軸打者を期待された新加入のクロンが交流戦で打率・220、2本塁打、5打点と不振で、この日ついに2軍落ち。1軍野手は日本人のみとなった。1軍の外国人は中継ぎ2枚だけで、登録枠を3つも余らせるハンデを抱えながらの連敗地獄だ。

 チーム編成のいびつさは、日本プロ野球選手会がこの日発表した、今季開幕時点の加入選手を対象とする年俸調査の結果でも浮き彫りとなった。

 広島の年俸合計25億円弱は巨人に次いでセ・リーグ2番手だが、調査対象外の外国人選手を加えれば序列は一変する。ベテランを大リストラした阪神はセ最安の合計約17億6000万円だが、助っ人総勢8人の13億円分を加算すると30億円超え。年俸総額のうち外国人が占める割合は12球団トップの42・5%に達し、セ首位独走の原動力となっている。一方で広島は助っ人7選手を合わせても12球団最少の3億円余。総額28億円弱はセでも4番手まで下がる。

 2016年からのセ・リーグ3連覇により、広島の生え抜き選手たちは論功行賞で年俸が高騰。鈴木の3億1000万円、菊池の3億円をはじめ年俸1億円以上の選手が8人いるが、その多くが3連覇中のような働きを見せられていない。

 しかも、昨季のコロナ禍による入場者制限などで大打撃を受けた球団は、2020年決算で当期損失29億3487万円と1974年以来46年ぶりの赤字を計上。親会社を持たない市民球団は、他球団のように親会社に補填してもらえない。功労者をコスパ重視でドライに放出するチームカラーでもなく、しわ寄せは補強予算へ。格安の優良助っ人を探そうにも、コロナ禍の渡航制限が足かせとなる。テコ入れでシーズン途中に新外国人を補強するのも難しい。

 わずか3年前に栄華を極めた赤ヘル軍団は、大借金にまみれてセ・リーグを交流戦負け越しに導く“お荷物”に堕してしまうのか。落ちるのはあっという間だ。助っ人に多くの期待ができない以上、首脳陣の工夫と生え抜きのさらなる奮起がなければ、再びの暗黒時代への扉が開く。

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