【画期的!アップルウォッチで心臓病予防】脳梗塞前の心房細動で治療開始 不規則な心拍通知が不整脈を見つけるきっかけに - イザ!

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画期的!アップルウォッチで心臓病予防

脳梗塞前の心房細動で治療開始 不規則な心拍通知が不整脈を見つけるきっかけに

寝ているときの“気づき”が期待できる
寝ているときの“気づき”が期待できる

 不整脈にはさまざまな種類があり、その一つに「心房細動」がある。心臓の上の部屋である心房の電気信号が乱れることで、細かくけいれんしたような動きになり、脈がバラバラになるのが特徴だ。日本における患者数は100万人以上といわれ、ありふれた病気だが、放置すれば重篤な脳梗塞につながる。

 「心房細動自体は致命的な不整脈ではありませんが、合併症の脳梗塞は、しばしば命に関わります。心房内の血液がよどむことで血液のかたまりができ、脳の血管を詰めてしまうことで起こります(別項参照)。自覚症状がないこともあり、脳梗塞を起こしてから心房細動とわかることも少なくありません。こうした事態を予防することが課題です」

 こう話すのは、慶應義塾大学病院循環器内科の木村雄弘専任講師。不整脈専門医として心房細動の診療を専門とし、2015年にはiPhoneアプリを自ら開発して、ICT(情報通信技術)と医療を融合した新たな技術開発に尽力している。

 「アップルウォッチの不規則な心拍の通知が、症状のない心房細動のきっかけを見つけてくれることが増えてきました。通知を受けたときや症状があるときに、自分でアップルウォッチの心電図アプリケーションで心電図を記録し、それを診察室に持参される人も多い。こうしたきっかけを活かして専門的検査を受け、心房細動と診断できれば、合併症を起こす前に治療を開始できます」

 ただし、アップルウォッチの通知がないからといって、心房細動がないとはかぎらない。アップルウォッチが、常にモニタリングしてくれるわけではないからだ。

 ウェアラブルデバイス(体の一部などに装着するコンピュータ)は、身につけているときに無意識にデータを収集し続けることがメリットだが、医療機器と同じではない。アップルウォッチで記録できる心電図も、医療機関で記録する心電図とは記録の仕方も異なり、心房細動らしいかどうかしか判断しない。病気の診断には、医療機器による検査と医師の診断が必要になる。

 「ユーザーも医療従事者も、アップルウォッチのプログラムの結果だけをもとに健康状態を判断してはいけません。しかし、正しく有効活用すれば、健康増進や未病予防につながります。ユーザーと医師の共通のリテラシー(正しい理解と活用)の構築が大切な時期だと思います」

 では、いつ心電図を記録すればいいのか。せっかく心電図を記録できるようになったのに、健康診断と同じ年に1回程度しか使わないのではもったいない。また、四六時中、心電図検査ばかりしているわけにもいかない。木村医師は、日々の生活において、効率的に心臓の病気を見つけるタイミングはいつなのか、それを解明する臨床研究をスタートさせた。

 あすは、臨床研究について紹介する。 (安達純子)

■心房細動と脳梗塞 心臓の血液は、左心房から左心室、大動脈を経て全身に運ばれる。心房細動で左心房の血液が停滞し、血栓が生じたとしよう。血液とともに血栓も流され、左心室、大動脈、首の頸動脈を経て脳の太い血管へ。こうした心房細動が原因で起こる脳梗塞を心原性脳塞栓症と呼ぶ。加齢に伴う動脈硬化で、血管が細くなって起こる動脈硬化性脳梗塞よりも、心原性脳塞栓症は重症化しやすい。また、再発しやすく、若年者にも起こりやすい。加えて、心房細動は寝ている間にも起こる。アップルウォッチのようなウェアラブルデバイスは、気づきにつながる。

■木村雄弘(きむら・たけひろ) 慶應義塾大学医学部内科学教室循環器内科専任講師。2003年同大医学部卒。iPhoneをIoT(モノのインターネット)デバイスとした臨床研究の情報収集を実施し、ヘルスケアデータの遠隔医療活用を試みるなど、医療とICTの連携を駆使した研究開発活動を行う。アップルウォッチの心電図と心拍数のアプリが、厚労省で医療機器として承認されたことを受け、今年2月、その機能を効果的に早期発見に役立てるための新たな臨床研究を開始した。診療では不整脈専門医として、心房細動の根治治療であるカテーテルアブレーションやペースメーカーなどの植込み手術とその遠隔管理などを専門とする。

zakzak

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