大リーグで高粘着物使った不正投球規制へ 「スパイダー・タック」ダルビッシュとサイ・ヤング賞競ったバウアーが拡散か…ステロイド疑惑以来のスキャンダルに発展も - イザ!

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大リーグで高粘着物使った不正投球規制へ 「スパイダー・タック」ダルビッシュとサイ・ヤング賞競ったバウアーが拡散か…ステロイド疑惑以来のスキャンダルに発展も

 メジャーの多数の投手が非常に粘着性の高い物質を使った不正投球をしているとの疑惑が高まっていることから、大リーグ機構(MLB)が今月末にも取り締まりを強化する方針だ。ステロイド疑惑以来のスキャンダルに発展するとの見方もあるが、スポーツ・イラストレーテッド誌はその中心人物が昨季、ダルビッシュ有投手(34)=当時カブス、現パドレス=を押しのけてサイ・ヤング賞を獲得したトレバー・バウアー(30)=当時レッズ、現ドジャース=だとした。

 

 現在の大リーグでは、ある程度、松やになどを使って投げるのは“暗黙の了解”になっているところがある。大リーグのボールは乾燥して滑りやすく、相手チームからアピールがあったり、よほど露骨にやらない限りは、審判が投手の手をチェックすることは稀だ。

 だが今回問題視されているのは、パワーリフティングの選手などがバーベルを持ち上げる時に使用する「スパイダー・タック」と呼ばれる粘着物質で、非常に粘着性が高い。

 これを使えば、投手はボールをしっかり握れるようになり、指にかかってスピン量が増す。スピン量が増せばボールの動きは大きくなり、投手が有利になる。両リーグのチーム打率は昨季は2割5分以上のチームが12球団だったのに、今季はわずか4チームに激減したのもこの粘着物質と関係があるのではないかと伝えている米メディアもある。

 そのスパイダー・タックに関する情報を最初に公に披露したのがバウアーだった。2018年に「アストロズの投手陣が強力な粘着性のある物質を使用している疑いがある」と告発し、自らの研究成果を「プレーヤーズ・トリビューン」というサイトに投稿した。

 「研究室で特にベタつき安い素材を使ってフォーシームを投げたところ、回転数が300回転/分も増えた。一晩で回転数を上げようと思ったらこれしかない」とした。

 翌19年の同誌の取材には「これさえあればメジャーで最高の投手になれる。誰にも俺の球が打てなくなる。だが、俺にはモラルがあるからね(そんなことはしない)」

 ただ、大リーグにスパイダー・タックが広がっていることが指摘されるようになった後、同誌は複数の関係者に証言を求めたところ、「すべてがこのバウアーの投稿から始まったことを確信した」との結論に達した。

 データ解析システム「スタットキャスト」によると、バウアーのフォーシーマーの回転数は18年3月から8月までは平均2358回転/分だったが、同年9月に2750回転/分に跳ね上がり、サイ・ヤング賞を獲得した20年は2779回転/分。今季は2835回転/分になっている。

 同誌は「今季のドジャースの投手陣も昨季の2400回転/分から2569回転/分になった。これは7・04%もの向上で他チームの平均(3~4%)を圧倒している」とした。

 さらに、MLBの規制方針が各メディアで伝えられるようになった後の今月6日、バウアーはブレーブス戦で今季4敗目(6勝)を喫したが、地元紙オレンジカウンティ・レジスターは「この試合でバウアーのフォーシームの回転数は、ここ2年の平均と比べて200回転/分以上少なかった」とした。

 果たしてバウアーはインチキでサイ・ヤングをかすめ取ったのか。今のところ、ドジャースもバウアーもこの件での取材に応じていない。しかし、「仮にバウアーが優れた倫理観の持ち主だったとしても、バウアーの投稿を読んだ他球団の投手、コーチが一気にこれに飛びついた可能性はある」とした。

 もう1人、疑惑を取り沙汰されているのがヤンキースのゲリット・コール投手。バウアーが2018年に告発したアストロズの元エースだ。

 前回登板(6月3日のレイズ戦)でフォーシームの回転数がピーク時より125回転/分も減少したことから、バウアーと同様に「MLBによる調査開始で粘着物質の使用を控えたことで回転数が落ちたのでは」と疑われている。

 本人は「自身のメカニクスに原因があると考えている」と答えたが、「スパイダー・タック」を使用したことがあるかとの質問には「正直言って、どのように答えればいいかわからない。先輩から後輩へ、前の世代から現代の世代へ受け継がれてきた慣習ややり方があるからね」と非常に微妙なコメントを残した。

 ルールでは不正投球と認定された場合は即退場。10試合の出場停止だが、MLBはさらなる厳罰を用意する可能性がある。

zakzak

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