レスリングの東京五輪男子フリースタイル57キロ級プレーオフ(12日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンター)に挑む高橋侑希(27)=山梨学院大職=と樋口黎(れい、25)=ミキハウス=が10日、日本協会を通じてコメントを出した。1試合の代表決定戦に向けて決意表明した。
元世界王者の高橋は、五輪金メダルへの「通過点」と位置付け、「以前は勝ちたい気持ちが強かったが、今は負けたくない気持ちが強い。どんな内容であろうが、どんなに泥仕合になろうが(勝つ)」と貪欲な姿勢を強調した。
2016年リオデジャネイロ五輪銀メダリストの樋口はコロナ禍の中、選考試合が実施されることを踏まえ、「試合ができることに感謝し、『攻め続ける』自分のレスリングをして勝ち切る」とコメントした。
樋口が19年全日本選手権決勝で高橋侑に勝ち、新型コロナウイルス禍で今年4月に延期された五輪アジア予選(カザフスタン)に派遣されたが、計量失格となった。世界最終予選に出場した高橋侑が1位となり、プレーオフに持ち込んだ。