語り部バスで震災伝承、宮城・南三陸のホテル女将「歩み止めない」(2/2ページ) - イザ!

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語り部バスで震災伝承、宮城・南三陸のホテル女将「歩み止めない」

産経ニュース

「語り部バスのスタッフも(被災した)建物がなくなるにつれて、話が伝わらなくなったと話している。語る力を蓄えることに加えて、建物を残すことの重要性がはっきりした」。震災の津波に耐え、327人が避難した結婚式場「高野会館」は、ホテルを運営する水産・観光会社「阿部長商店」の所有だが、民間の建物を町に遺構として残す難しさに直面しながらも、保存活動に取り組む。

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現在は、気仙沼市の実家に外付けされた「らせん階段」の保存にも力を注いでいる。

らせん階段は、阿部さんの父が地域住民が避難できることを目的に平成18年ごろに取り付け、震災では20人以上の命を救った。周囲から〝命のらせん階段〟と呼ばれるようになった階段を保存するための工事を行っている。「時間の経過とともに、震災遺構の価値は高まる。教訓を残し、次の命を守れるようになるためにも、いま、伝える必要がある。いまの自分たちの姿が次世代に影響を与える」と力を込める。

震災から10年。自分たちで立ち上がることがますます重要だと身にしみて感じている。

「震災で失ったものは数えきれないけれど、震災を乗り越えて、悲しみ、努力があってより良い町になったといえるようにしたい。『こんなことがあったけど-』。いまはその締めくくりの言葉を良い言葉にできるように、努力しているんです」

阿部さんの伝承活動の歩みに、終着点はない。

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