10月にも「脱銀行」新会社 埼玉りそな銀・福岡聡社長

産経ニュース
インタビューに応じる埼玉りそな銀行の福岡聡社長=さいたま市浦和区(中村智隆撮影)
インタビューに応じる埼玉りそな銀行の福岡聡社長=さいたま市浦和区(中村智隆撮影)

埼玉りそな銀行の福岡聡社長が産経新聞のインタビューに応じ、まちづくりや産業創出を支援する取り組みを強化するための新会社を10月にも設立する方針を明らかにした。今までよりも踏み込んで自治体や企業の事業をサポートし、地域活性化につなげる。

まちづくりなどの事業は、銀行法の制限によって企画立案のサポートなどに限って関与が可能だった。これを緩和する「銀行業高度化等会社」の枠組みで新会社を設立し、事業が動き出してからも自治体へのコンサルティングなどで主体的に関わることを目指す。

福岡社長は「(企業などと)事業を立ち上げた後、自力で収益を稼ぐ持続可能なモデルに変化させる『自走化』を支援したい。伴走型で持続力を上げる価値をともに創造していく」と強調した。

福岡社長は、新型コロナウイルスの感染拡大長期化に伴って企業をとりまく「ストレス環境」が常態化しているとも指摘し、「経営改善の後押しを強化し、次の成長に向けて挑戦できるサポートをやっていく」と語った。

--昨年4月に社長に就任して1年が過ぎた

「新型コロナウイルス禍の中の就任だった。昨年4~6月期は先行きが分からず、企業の資金繰りを支援して安心してもらうようにした。その後は、借り入れが増えたことで財務バランスが変わるので、経営改善、成長戦略の後押しを進めた。経営改善のカルテは約1千社分作り、昨年度末には約3割で具体的なアクションに入った」

--感染拡大への今後の対応は

「長期化を見据えて早く経営改善をした方が企業の傷は浅いと考えてきた。企業のストレス環境は長くなっている。『約3割』という割合をもっと高め、早く企業が次の成長に向けて挑戦できるサポートをやっていく」

--昨年4月に中期経営計画がスタートした

「社員が子供食堂に食べ物を寄付したり病院にタオルを届けたりするなど、計画に掲げる、従来の銀行の枠組みにとらわれない発想で新たな価値を提供する『レゾナンスモデル』の確立は一定程度進んだ」

「計画では『脱銀行』を目指している。『銀行だからできない領域』を打破したい。創業間もない企業などとビジネスチャンスを得ながら、いっそう共存共栄していきたい」

--「脱銀行」の具体策は

「10月にも新会社を立ち上げ、地元のまちづくりと産業創出の2つを軸として取り組みたい。まちづくりの事業で銀行ができるのは企画立案のサポートまでだ。新会社の設立で、事業を立ち上げた後、持続可能なモデルに変化させる『自走化』を支援したい」

--信託業務やキャッシュレス化の取り組みの見通しは

「キャッシュレス化は非接触や決済コスト軽減という社会的要請の中で銀行としてやるべき領域だ。信託は少子高齢化の中、事業や資産の継承の困りごとに応える。両方とも推進していく」

--今後の意気込みは

「顧客の困りごとを広く、深く、長くとらえて、伴走型で価値をともに作っていく。渋沢栄一翁の所信を受け継ぐわれわれとしては、道徳と経済は両立できるという『道徳経済合一』に通じる道なので、こだわっていきたい」(中村智隆)

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