【大腸がんAI検査最前線】シニア記者の内視鏡検査体験記 熟練医師がAIにがん診断を“指導”し共存 - イザ!

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大腸がんAI検査最前線

シニア記者の内視鏡検査体験記 熟練医師がAIにがん診断を“指導”し共存

モニターを見ながら最新の注意をはらって検査する工藤医師
モニターを見ながら最新の注意をはらって検査する工藤医師

「こちらはInvasive Cancer(浸潤がん)の可能性が98%と出た画像(写真)です。AI(人工知能)はピピーと反応し、その可能性を医師に教えてくれます。この画像では、Non―neoplastic(非腫瘍性)の可能性は2%、Adenoma(腺腫性)は0・6%と示しています」

昭和大学横浜市北部病院の工藤進英・消化器センター長は、共同開発にかかわった「EndoBRAIN」(エンドブレイン)というAIが大腸内視鏡画像の診断支援をするソフトウエアについてこのように話す。

工藤医師はAIに精通する先進的な医師であると同時に、これまでの内視鏡検査数は約30万例とこの分野では、〝神の手〟とも称される医師でもある。記者は大腸がんの潜在的な不安を抱えるシニア世代ゆえ、〝神の手〟の検査を受けたいと思った。

「先生の検査、ぜひ受けてみたいのですが」

「体験取材ですね。いいですよ」

日本人の中高年に増え続けている大腸がんは人ごとではない。AI内視鏡なら、通常の検査では隠れて見えづらい陥凹(かんおう)型の大腸がんが見つかるかもしれない。早期発見の絶好の機会だ。

「新型コロナ禍で、がん検査を受ける人が減って、進行した状態のがんで見つかる人が増えているとのデータも出ています」。工藤医師はこう話す。病院に行くことでコロナの感染が怖いという気持ちも分かるが、がんの発見が遅れる方が怖い人も多いのではないか。

横浜市都筑区にある昭和大学横浜市北部病院の最寄り駅は、市営地下鉄のセンター南駅。駅を降り都築区総合庁舎を過ぎ、都築警察署を右折すると、すぐ、12階建ての病院の建物が見えた。

病院玄関では手指消毒とサーモカメラで自動検温。自動の機械任せにして来場者が素通りできる施設も少なくない中、ここでは職員のチェックも行われており、コロナ対策の基本は徹底していた。忙しく動く看護師さんの腰後ろ部分のウエストポーチには消毒液のミニボトルが。ポーチをたすき掛けにして脇部分にミニボトルが来るようにしている看護師さんもいた。いつでも消毒液が使えるようにする心がけは、来院した患者にとっても安心できる材料だ。

1階のフロアは広々していて、大きな柱を囲むように椅子が設置されるなど、どこかのホテルのロビーの雰囲気を醸し出していた。受付を済ませて、2階の内視鏡の部屋へ。入口の看板には「国際消化器内視鏡研修センター」とあった。そういえば、工藤医師の正式の肩書は、このセンター長と名刺に書かれていた。その場に近づき、検査への期待と不安が錯綜した。看護師さんの説明を聞くと、検査の前に「前処理」があるという。

つまり、大腸の中をきれいにする必要があるとのことだ。その方法は、下剤2リットルを2時間かけて飲む。以前、スポーツジムで2リットルのペットボトルの水を飲みながら指導する女性インストラクターがいたのを思い出す。それだけの量が必要なのは汗をかくからだ。が、今回は運動もせず2リットルの下剤を徐々に飲んだ後、お尻から「出して」いく。

さてどんな検査が待ち受けていたか。あすに続く。 (取材・佐々木正志郎)

■工藤進英(くどう・しんえい) 1973年、新潟大学医学部卒。秋田赤十字病院外科部長・胃腸センター長を経て2000年昭和大学医学部教授に就任。同大横浜市北部病院副院長(兼任)などを歴任し、現在、同大国際消化器内視鏡研修センター長・特任教授。上海復旦大学附属華東医院終身名誉教授。

zakzak

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