ブリヂストンの欧州法人は4日、フランス北部ベチューン工場を4月末に閉鎖したことをめぐり、地域の活性化や雇用促進のため法的義務の3倍以上に当たる1600万ユーロ(約21億3千万円)を自主的に拠出する合意をフランス側と結んだと発表した。
ブリヂストンは声明で「(元ベチューン工場の)施設へ雇用創出につながる企業の進出を後押しする」と訴えた。
ブリヂストンは昨年9月、収益力が低下していたベチューン工場の閉鎖を発表。約860人の従業員やフランス政府は猛反発し、撤回を求めた。方針を維持したブリヂストンは解雇の手当や再就職支援を充実させることで説得し、閉鎖の際に混乱はなかった。(共同)