【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】渡航中止勧告を逆手に「スリムな五輪」に回帰しては? 「北京」への外交団派遣も中止しやすくなる - イザ!

メインコンテンツ

ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!

渡航中止勧告を逆手に「スリムな五輪」に回帰しては? 「北京」への外交団派遣も中止しやすくなる

米国務省が5月24日、新型コロナウイルスの感染状況を理由に、日本への渡航警戒レベルを4段階で最高の「渡航中止勧告」にしました。東京五輪の開会式まで約2カ月という勧告に、「五輪中止に向けたシグナルではないか」という解説がまことしやかに流れ、菅義偉政権に批判的なメディアは、この決定を大きく取り上げました。

朝日新聞は同月26日の社説で、「夏の東京五輪 中止の決断を首相に求める」という見出しで、「社会に分断を残し、万人に祝福されない祭典を強行したとき、何を得て、何を失うのか。首相はよくよく考えねばならない」と、強い口調で五輪中止を求めました。

十把ひとからげのイメージで批判するのは簡単です。ただ、そのリスクを切り分けていけば、選手や競技役員らは五輪期間中「バブル方式」と言われる制限の中で行動しますから、リスクのコントロールは容易です。

一方、各国から訪れるVIPやメディア関係者は、コントロールが難しい。この部分は、朝日新聞の社説でも指摘があり、医療関係者もこのリスクを懸念している。

であれば、先々週の拙欄で書きましたが、メディアやVIPは基本的に来日を遠慮していただく。取材は日本メディアの代表取材に加え、オンラインでの会見などを頻繁に行うことで対応する。どうしても入国を希望する場合、ワクチン接種を義務付けるということでどうでしょう。

米国務省の勧告を逆手に取って、そうした措置も容易になったのではないでしょうか?

さらに思索を伸ばせば、米議会のナンシー・ペロシ下院議長が5月半ばに発言した、「北京冬季五輪への外交的ボイコット」とも響きあうことに気づきます。

あの発言は、中国当局によるウイグルでの人権弾圧に抗議して、来年2月開幕予定の北京冬季五輪・パラリンピック全体をボイコットすべきと言ったのではなく、北京を訪れる首脳や政府使節団の派遣をやめようと呼びかけたのです。

東京五輪・パラリンピックでVIPの受け入れをお断りすれば、北京への外交団派遣も中止しやすくなります。

そもそも、東京五輪の招致スローガンは「コンパクト五輪」でした。それが、いつの間にか大都市で各競技場や選手村が近く、移動が少ないという地理的な概念にとどまってしまいました。

本来は「競技ファースト」「選手ファースト」で、儀礼的イベントや随行団といった「ぜい肉」をそぎ落とすことも含まれていたはずです。

コロナ禍を奇貨として、招致時の趣旨に回帰してはどうでしょう。「商業五輪」「セレブ五輪」から、「スリムな五輪」へ。実現すれば、東京五輪・パラリンピックの「最大のレガシー」となるかもしれません。

いいだ・こうじ 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!COZY UP!」(月~金曜朝6―8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。

zakzak

  1. コロナ収束後、「ないままでいい」飲み会 3位「新年会」、2位「会社の定期飲み会」、1位は?
  2. 「日本企業は出ていくのか?」 危機感強める中国当局
  3. 【年のはじめに】中国共産党をもう助けるな 論説委員長・乾正人
  4. 内田理央のおっぱい写真にファン大興奮「一瞬ビビった」「萌え死んだ」