【中国暴発】習氏「第2の毛沢東」妄想 中華思想の錯綜した皇帝感覚…「香港弾圧の次は台湾侵攻」野放図な野心 - イザ!

メインコンテンツ

中国暴発

習氏「第2の毛沢東」妄想 中華思想の錯綜した皇帝感覚…「香港弾圧の次は台湾侵攻」野放図な野心

習主席
習主席

習近平国家主席率いる中国共産党政権が、台湾への軍事的覇権拡大を狙っている。国産空母に加え、台湾侵攻を想定した装備とされる初の強襲揚陸艦を4月に就役させた。米インド太平洋軍司令官は、中国が6年以内に台湾侵攻する危険性について議会証言した。「自由・民主」「人権」「法の支配」という台湾と共通の理念を持つ、日本と米国、オーストラリア、インドによる戦略的枠組み「QUAD(クアッド)」や、英国、EU(欧州連合)は、「中国の暴発」を阻止できるのか。評論家の宮崎正弘氏が「第2の毛沢東」を妄想する習軍略に迫った。

中国による「台湾侵攻」の可能性が高まっている。習主席「皇帝」は香港弾圧に「成功」したので、次の「仕上げ」に台湾へ戦争を仕掛けることが重大な選択肢となる。

中華思想の錯綜(さくそう)した皇帝感覚は、古代よりの冊封(さくほう)体制(=中国の皇帝が他国の統治者を臣下とする)と、代わり映えがしない。いや古代皇帝が甦(よみがえ)るのだ。

中国の軍略では、「台湾侵攻」と「沖縄県・尖閣諸島強奪」はセットである。領海侵入や領空侵犯は、戦争の模擬訓練をしているのだ。中国海軍初の国産空母「山東」、中国軍初の強襲揚陸艦「海南」就役、ドローンの高性能化には、とりわけ要注意である。

「山東」は2018年5月以降、8回、試験航海を行ったが、いずれも中国北部の渤海湾内だった。外洋に出て外国の監視船に見られたくなかったのだ。5日間ほどの試験航海を終えると、そそくさと大連の海軍基地に戻った。西側軍事筋は「長期の航海は無理」と見積もってきた。

19年11月15日、「山東」は9回目の試験航海を始め、翌々日に台湾海峡を通過して南シナ海へ向かった。6隻前後の艦が護衛し、公開された写真をみると、艦載機はJ15(殲15戦闘機)が7機。にわかに戦雲が広がり軍事的脅威が高まった。

こうした情勢の緊迫化に対応し、台湾の風向きが大きく変わった。

台湾では、ドナルド・トランプ前政権の強い支援姿勢と民主主義が圧殺された香港を目撃して、世論は中国への甘い見解を捨てた。国民党ですら「一国二制度」を発言しなくなった。ジョー・バイデン米政権も「台湾擁護」の姿勢は変えていない。

そのうえ、台湾政府と台湾国防部は、「国防予算強化」「軍システムの近代化・加速化」を鮮明に唱え始めた。台湾が緊張度を深めたのは、習主席が終身皇帝を狙い、しかも「第2の毛沢東」を自認し始めるという誇大妄想に取り憑かれたからである。

習主席は、江沢民元国家主席派など、面従腹背の政敵の排除を始めた。

習政権は「香港の植民地化」に半ば成功した。ならば、こうした「手柄」を背景に、「中華民族の偉大な復興」ぶりを内外に見せつける必要がある。大国妄想と偉大な指導者妄想に取り憑かれているとも言える。

台湾軍上層部は外省人(=1949年の中華人民共和国成立前後、共産党との内戦に敗れた国民党とともに大陸から台湾に渡った人々とその子孫)であるがゆえに、中華思想の性格を知っている。

従って、台湾軍は、習主席の野放図とも言える覇権主義的な野心をかなり正確に分析することができるのである。

みやざき・まさひろ 評論家、ジャーナリスト。1946年、金沢市生まれ。早大中退。「日本学生新聞」編集長、貿易会社社長を経て、論壇へ。国際政治、経済の舞台裏を独自の情報で解析する評論やルポルタージュに定評があり、同時に中国ウォッチャーの第一人者として健筆を振るう。著書に『WORLD RESET 2021大暴落にむかう世界』(ビジネス社)、『中国解体 2021 日本人のための脱チャイナ入門』(徳間書店)など多数。

zakzak

  1. みずほは「F」「D」「I」に3分裂か OBに根強い旧行意識
  2. 野田氏「夫を信じている」 週刊誌報めぐり
  3. 高市氏の記者会見場で報道関係者怒鳴り声
  4. 河野氏の年金改革案めぐりバトル勃発 「大増税」の可能性も…野田氏「保険料を払っている人があなたの発言で非常に不安になる」
  5. 市から突然1300万円請求…なぜ? 年金生活の80代女性に 専門家「今後数年で同様の高額請求を受ける人は増える」