【アジア映画の波 コロナ禍に挑む】キャスト、スタッフ多国籍で切り込む国際問題 技能実習生や移民問題テーマ - イザ!

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アジア映画の波 コロナ禍に挑む

キャスト、スタッフ多国籍で切り込む国際問題 技能実習生や移民問題テーマ

 “アジア映画の国際化”は新展開を見せている。かつて見られなかった多国籍のキャスト、スタッフで“混合チーム”を結成。移民政策など硬派な国際問題に斬り込み始めた。

 グローバル化社会が生み出した不公平な労働環境、広がる経済格差の惨状などを赤裸々に浮き彫りにする。

 日本・ベトナム合作『海辺の彼女たち』(藤元明緒監督)は日本の雪国が舞台。技能実習生のベトナム人女性3人がたどり着いた、さびれた漁港。そこで不法滞在で働き始めたが…。

 ベトナム女優3人の演技力は圧巻。ドキュメンタリーのような臨場感だ。「本物の技能実習生?」と聞くと、「ベトナムでオーディションを行い、抜擢(ばってき)した3人は、国際舞台を目指す本物の女優ですよ」と藤元監督は笑った。

 これまで日本とミャンマー間の移民問題などをテーマに撮ってきた。新たにベトナムを選んだ理由は、「アジア全体へ視野を広げたくなった。まずはベトナム。さらに地域を拡大していきたい」と意欲を見せる。

 技能実習生を取り巻く労働問題など真の国際化に向けての課題は多い。「今後も移民問題などに挑んでいくつもり」と藤元監督は覚悟を語った。

 フィリピン映画『金継ぎ』(ローレンス・ファハルド監督)は、佐賀県の有田焼の窯元で働くフィリピン青年と、佐賀の女性との恋愛物語。

 前作を福岡県で撮ったファハルド監督にとって日本で撮り続ける意義とは?

 「海外で撮る合作は自国で撮るよりも大変ですが、得るものも多い。例えば日本は事前に撮影予定をきっちりと決めるが、フィリピンは現場で即興で撮ることが多い。両方の長所を生かしながら撮ることが重要だと思う」と語り、こう続けた。

 「傷を隠さず、逆に際立たせてよみがらせる修復技術『金継ぎ』と同じ。合作にルールなどありません。金継ぎのように自由な発想で撮るべきなんです」とにやりと笑った。 (波多野康雅)

zakzak

 


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