自民党の下村博文政調会長は3日午前、同性愛者など性的少数者(LGBT)への理解増進を図る法案をめぐり「自民の森山裕国対委員長と立憲民主党の安住淳国対委員長が話し合い、今国会に提出しないことを決めた」とした自身の記者会見での発言に関し、安住氏に電話で謝罪した。安住氏が国会内で記者団に明らかにした。
下村氏は「事実と違った。森山氏に確認せず、また聞きしたことを事実のように話してしまった」と陳謝した。安住氏は、国会に提出されていない法案の取り扱いは森山氏との協議対象にならないと説明し、「困惑した」と応じた上で謝罪を受け入れた。
下村氏はその後、「事実誤認だった。訂正の上、関係の皆さまにおわび申し上げる」とのコメントを発表した。
同法案について、自民は総務会で了承を見送った。立民は今国会に提出して成立させるよう求めているが、自民の佐藤勉総務会長は提出を見送る考えを示している。