補修費は横ばい
路面の損傷原因が気温差にあるとはいえ、ドライバーにとっては早期の路面補修と耐久性の高い路盤材の採用を期待したいところ。だが、財政的な課題から早急な対応は難しいようだ。
同開発局によると、国直轄分の予算は平成22年以降毎年1・4兆円から1・5兆円で推移。このうち「維持修繕」は管理区間の延長や除雪費の拡大などで増加傾向にあるが、「(ポットホールなどの)路面補修に係る費用はほぼ横ばい」という。
国交省は昨年12月に閣議決定された5カ年計画の「防災・減災と国土強靱(きょうじん)化に向けた道路の対策プログラム」を今年度からスタートした。このうち同開発局がまとめた北海道ブロック版では道路の老朽化対策に「舗装等」の文言を盛り込むなど、積極的な維持補修を進める方針だ。
だが、新型コロナウイルスの感染拡大防止などで相次ぐ支出増に「国や自治体の財政事情はかなり厳しくなっているはず」(同開発局)と懸念もにじませている。(坂本隆浩)