国連宇宙空間平和利用委員会(COPUOS)の法律小委員会が31日、ウィーンで始まり、慶応大大学院法務研究科教授の青木節子氏が議長として臨んだ。在ウィーン日本政府代表部によると、日本人としても女性としても法律小委の議長を務めるのは初めて。
法律小委は6月11日まで。民間企業や各国の宇宙活動が多様化、活発化する中で多国間のルール作りの枠組みとしてCOPUOSの重要性は高まっているとされ、法律小委では宇宙資源の探査、開発、利用や宇宙ごみなどを法律的観点から話し合う。
青木氏は日本国内の宇宙法の第一人者とされ、内閣府の宇宙政策委員会委員や国際宇宙法学会副会長も務める。5月30日、共同通信の取材に「(議論の中で)見解の相違はある。違う部分をどう折り合うのか。建設的な方向に持っていきたい」と抱負を話した。(共同)