立憲民主党は、6月9日に開催される党首討論を「今国会最大の山場」(安住淳国対委員長)と位置づけている。7月の東京都議選や「秒読み段階」(同)となった次期衆院選を前に、枝野幸男代表が菅義偉(すが・よしひで)首相と直接論戦し、新型コロナウイルス対応などで政権との違いをアピールできる絶好の機会とみているためだ。
枝野氏は、夏の東京五輪・パラリンピックについて「国民の命を最優先にできなければ延期か、中止せざるを得ない」としており、五輪の開催の是非も重要な論点に据えるとみられる。
共産党の志位和夫委員長は27日の記者会見で、討論のテーマについて「コロナ、オリンピックは日本の国民の命に根本的にかかわってくる大問題だ。それが中心になる」と語った。
一方、「党首討論の毎週開催」を持論とする国民民主党の玉木雄一郎代表は、記者会見で「国の歩むべき方向性や、そこに人間性も含めてどう臨んでいくのかという首相の決意、覚悟を問えるようなものにしたい」と述べた。日本維新の会は、片山虎之助共同代表が登壇する予定だ。