山梨は湧水少ないが…静岡から流入の恐れ リニアトンネル公開ルポ

産経ニュース
リニア中央新幹線作業用トンネル掘削現場で爆薬を仕掛ける穴を掘るための機械=12日、山梨県早川町新倉(渡辺浩撮影)
リニア中央新幹線作業用トンネル掘削現場で爆薬を仕掛ける穴を掘るための機械=12日、山梨県早川町新倉(渡辺浩撮影)

静岡工区では湧水はどうなるのか―。中川所長に聞くと、「静岡工区のことはコメントできないが、本線トンネルで県境を越えたところに…」との答えが返ってきた。静岡工区=静岡県ではなく、山梨工区は静岡県にはみ出ているのだ。

「県境を越えたところに断層があり、突発湧水の可能性がある。だから西に向かって上り勾配で掘る」という。下りで掘ると突発湧水が出たときに作業員が危険だからだ。この断層は畑薙山(はたなぎさん)断層と呼ばれる。

全量戻し最長20年

川勝知事は、突発湧水も含め工事によって静岡から山梨に流れる水を全て静岡に戻すようJR東海に求めている。これに応えて同社は2月に開かれた国の有識者会議で、山梨に流出する湧水と同量を事後に山梨から静岡へ戻すと提案した。

「事後に」というのがポイントだ。山梨に流れた水そのものを静岡に戻すのではなく、山梨で出た水を釜場と呼ばれるくぼみにためて後から静岡に返す。

JR東海の試算によると、静岡から山梨に流れる水は、工期を10カ月として東京ドーム2・4~4杯分の300万~500万トン。山梨で出る水は少なく、年間で12分の1以下の24万トンと想定される。山梨に流れたのと同量の水を静岡に返すには12~20年かかる計算だ。

工事中に山梨に流れた水を最長20年の分割払いで返されても静岡は困るのではないか。静岡から山梨に大量の水が流れ込むと富士川の水量は増えるはず。それが駿河湾に流れたら、川勝知事が心配するサクラエビの生態系に影響しないのだろうか…。そんなことを考えながら山を下りた。

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