ウマ娘「すさまじい商業的成功」から海外へ “国内のみ配信”に潜むリスクも

SankeiBiz

競走馬を美少女に“擬人化”させたCygames(サイゲームス)のスマートフォン・パソコン向けのゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」が一大ブームになっている。国内のみの配信ながら、モバイルゲーム売り上げ世界3位を記録するほどの人気だが、国内限定のゲームビジネスには逆風が吹いており、「内向き化」はリスクにもなり得る。Cygamesは世界市場に目を向けるが、はたしてウマ娘の“海外遠征”は成功するのか。

「ウマ娘プリティーダービー」(Cygames提供)
「ウマ娘プリティーダービー」(Cygames提供)

目指せ「うまぴょい」

「マスターも提督もみんな競馬場に行って帰ってこなくなった」

ウマ娘が今年2月にリリースされ、1カ月が経った頃、ツイッターにこんな投稿が相次いだ。“マスター”とは人気オンラインゲーム「Fate/Grand Order(フェイトグランドオーダー、FGO)」のプレイヤー、“提督”とは「艦隊これくしょん」のプレイヤーを指す。従来のオンラインゲームを楽しんでいる人が皆、競馬場(=ウマ娘)に行ったきり、帰ってこなくなったことを揶揄(やゆ)したツイートだった。

ネット上では、ゲームの主人公の肩書でプレイヤーを呼ぶ文化がある。ウマ娘のメインコンテンツは「育成」。アスリートとアイドルを兼ねる1人のウマ娘と、6枚のサポートカードを選んでプレイするシミュレーションゲームだ。プレイヤーは「トレーナー」と呼ばれている。

ゲームでは、ターン(ゲーム進行の単位)ごとにトレーニングやレース出走などの選択肢があり、その結果に応じて実力やファン数が向上。最終的に、育成したウマ娘が「URAファイナルズ」というレースで優勝し、底抜けに明るい「うまぴょい伝説」というアイドルソングを歌うステージに立つことを目指す。

「うまぴょい伝説」のステージに立てればゲームはクリアとなるが、より強いウマ娘にしようと情熱を傾けるトレーナーは少なくない。不確定要素が多く、理詰めだけではうまくいかないところもファンの心をとらえているようだ。

ガチャは2種類

ウマ娘の人気はすさまじく、日本国内のみの配信ながら、4月のモバイルゲーム部門の売り上げで世界3位に躍進した。米国の調査会社「App Annie(アップアニー)」は「ウマ娘はワールドワイドで見たときに日本のみで、複数の国でリリースされている(中国・テンセントの人気アプリ)PUBG MOBILEよりも多くの収益を生み出しており、本ゲームのすさまじい商業的成功を物語っている」と評している。

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