政府は19日、北朝鮮による拉致問題の解決へ向けたオンライン形式の国連シンポジウムを6月29日に米国、オーストラリア、欧州連合(EU)との共催で行うと発表した。「グローバルな課題としての拉致問題の解決に向けた国際連携」をテーマに、拉致被害者が受けている人権侵害の状況を共有し、問題解決につなげたい考えだ。
日本からは拉致問題担当相を兼任する加藤勝信官房長官ら政府関係者のほか、横田めぐみさん(56)=拉致当時(13)=の弟の拓也さんら拉致被害者家族も参加。動画投稿サイト「ユーチューブ」の拉致問題対策本部公式動画チャンネルで生中継する。
加藤氏は19日の記者会見で「拉致問題を解決するためには、わが国が主体的に取り組むことはもとよりだが、国際社会の理解と協力を得ることも大事だ。拉致問題の解決に向け国際的な発信、連携強化にも取り組んでいく」と述べた。