主張

日本医師会 コロナ対応に全力を注げ

産経ニュース

日本医師会(日医)の中川俊男会長ら14人の常勤役員全員が、4月20日に東京都内のホテルで開かれた自見英子自民党参院議員の政治資金パーティーに出席していた。

中川氏はパーティーの発起人を務め、飲食は伴わなかったが100人超が集まった。新型コロナウイルスの感染拡大により東京都では蔓延(まんえん)防止等重点措置が適用中で、東京や大阪への3度目の緊急事態宣言発令に向け調整が進むさなかだった。

全国の医療現場では新型コロナとの懸命な戦いが続いている。中川氏は「(自見氏の)後援会長として行かざるを得なかった」と述べたが、政治資金パーティーに出ているときなのか。日医は新型コロナ対策にこそ全力を尽くしてもらいたい。

中川氏は5月12日の会見で日医会長に求められる責務は医療提供体制の確保とワクチン接種を加速度的に進めることだと述べた。

海外からワクチンが届いても、接種は大幅に遅れている。その大きな理由に、「打ち手」の不足がある。日医は全国の医師への呼びかけを強め、「打ち手」増の大きな波を作ってもらいたい。

医師だけでは足りない非常時でもある。政府は歯科医師の接種も認めたが円滑に進んでいるとまではいえない。ならば、中川氏自ら日本歯科医師会を訪ね、頭を下げて全面協力を求めたらどうか。日医という責任ある組織を率いていることを自覚してほしい。

脆弱(ぜいじゃく)な医療提供体制の強化へ実績をあげることも求められる。

世界の中で日本は人口当たりの病床は多い。人口比でみれば患者数は欧米諸国ほどではない。それでも大阪などでは医療崩壊に陥ってしまった。

コロナ患者のために懸命に働く多くの医師がいる。医療機関がある。だが、まだ足りないのだ。

感染症専門病院に加え、がん治療を行う高度急性期病院や民間の大病院も患者を受け入れている。診療を終えた夜間や土日にワクチン接種に当たったり、訪問診療を行ったりする開業医もいる。

日本では病床の多くを中小病院が有している。こうした病院にももっとコロナとの戦いに加わってほしい。訪問診療も増やしたい。その実現には、国や自治体の努力はもちろん、民間病院を経営する医師が多く加わっている日医の呼びかけが有効であるはずだ。

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