【ヒューストン(米テキサス州)10日(日本時間11日)=丹羽政善通信員】米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(26)は敵地で行われたアストロズ戦に「2番・DH」でフル出場。5打数無安打に終わり、連続試合安打は4で止まった。チームは5-4で勝利した。今季2勝目を目指して先発登板する11日(同12日午前9時10分開始予定)の同戦では、投打同時出場を志願した。
■3打席連続空振り三振
計18球で直球は2球だけと、変化球中心の攻めに苦しんだ。大谷は4月の対決で本塁打を放ったL・ガルシアに、3打席連続空振り三振。開幕2戦目以来の1試合3三振を喫し、主砲トラウトと並ぶチームワーストの36三振になった。
強烈な打球が二塁手の正面を突いた六回を除き、他の4打席は追い込まれて凡退した。試合前の会見でマドン監督は「(現在リーグトップタイ10本塁打の)大谷はタイトルを取れるか?」と聞かれ「もちろんだ。今後、疲れなども出るかもしれない。そこは気をつけなければいけないが、現時点では感じさせない。今の状態をキープできれば十分に争える」と話していたが、この日は快音が聞かれなかった。
■条件の20イニングへ、あと1回⅓
11日(日本時間12日)のアストロズ戦は、中5日で先発登板する。1回⅓を投げれば今季20回に達して条件を満たし、投手登録から「二刀流」(Two-Way-Player)に切り替わる。指揮官は大谷が投打同時出場を希望したと明かした上で「調整していく」と話した。
前回登板時は投手に専念した大谷は「こんなに続けて出たことはないけど、思っていたよりも疲れていない」と話しており、〝リアル二刀流〟の本領を発揮する。