【虎のソナタ】ミスタータイガースへの道歩み始めた「さとうて」 数年後首かしげる?記念一戦のひらがな表記 - イザ!

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ミスタータイガースへの道歩み始めた「さとうて」 数年後首かしげる?記念一戦のひらがな表記

3連勝を飾り、大山(左から2人目)らから迎えられる佐藤輝(左端)
3連勝を飾り、大山(左から2人目)らから迎えられる佐藤輝(左端)

米アリゾナ州フェニックス。バンクワンボールパークのスコアボードを指さしながら、新庄剛志はカメラマンにお願いした。

「あれ、撮っておいてよ。最初で最後かもしれないんだから」

2001年8月3日。ニューヨーク・メッツの4番に、阪神からFA宣言してメジャー挑戦1年目の「SHINJO」の名前が記された。日本人で最初にメジャーで4番を打ったのは、松井秀喜ではないんですよ。お忘れなく。

大ハシャギだった。「何番でも一緒ですよ」が口癖だったヤツなのに。それぐらい「4番」というのは価値があるんだ…と改めて感じたものだった。

ちなみに、日本人初の4番に座った新庄だったが、相手先発は当時メジャー最高の剛腕、ランディ・ジョンソン。こりゃ打てないと予想したら、案の定、いきなり空振り三振。ところが振り逃げで出塁。実に新庄らしいメジャー4番デビューだった。

20年後の阪神の新4番は、ふてぶてしいぐらいに落ち着いているように見えた。あのスコアボードを撮っておけ、な~んて要求もない。この先、何百、何千試合もあるんだろうから、必要ないか。

ちなみに、この日のスコアボードは「こどもの日」仕様でひらがな表記。佐藤輝の歴史的ビジョンは「さとうて」。何年後かに佐藤輝の輝かしい足跡を振り返るとき、「さとうて」には首をかしげるかもしれない。

佐藤輝を担当するトラ番・原田遼太郎は、ちょっぴり驚き、でも当然かなぁという表情だ。

「さすがに、こんなに早く4番を打つ日が来るとは思いませんでした。でも、4番を打っている光景を見ていると、ハマってます。もったいないのは無観客だったこと。試合前のスタメンで発表で、いきなり『4番サード佐藤輝明』って場内にアナウンスが流れたら盛り上がっただろうな」

確かに。しかも、いきなり満塁弾だよ。さらに159キロを左前タイムリー。5打点。スゴすぎ。

4番もいいけれど、タテジマを見続けてきた者としてシビれたのは八回の守備。坂倉の三塁線の打球を逆シングルでキャッチして、勢い余ってファウルグラウンド。そこから矢のような一塁送球! これって、まさしく掛布雅之。阪神の「4番・サード」はこうでなくっちゃ。

最近のいろんな番組で古いOBが「阪神の本当のホームランバッターは田淵幸一以来」と大合唱されている。みんなが遡る田淵さん。でも、法大から入団して1年目の開幕戦(1969年4月12日)は、スタメンではなかった。プロ初登場は九回。江夏豊の代打として登場も、マウンドにはカミソリシュートの平松政次(大洋)。三球三振のホロ苦デビューだった。

「球が見えなかった」

悔しいコメントを残している。結局、プロ1年目は4番を任されることもない。でもここから、3代目ミスタータイガースへの道を歩み始める。

そう考えると、開幕30試合目で田淵や掛布を彷彿させる佐藤輝は、マジですごいヤツだ。

「ベンチの大山選手の表情が見たい!」

テレビ中継で実況のABC・中邨雄二アナが叫んでおりました。4番戦争? イッキに決着? また1つ、阪神戦を見る楽しみが増えた。

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