東京都江東区の海抜ゼロメートル地帯にある警視庁城東署は16日、大水害が起きた後に救助活動などを素早く開始できるよう、近くにある西濃運輸深川支店の屋上駐車場へ、事前に警察車両を退避させる協定を同社と結んだ。
江東区は海水面より標高が低い土地が多く、荒川の氾濫や東京湾の高潮による浸水のリスクが高いとされる。深川支店は6階建てで広い駐車スペースがあり、城東署などは16日、パトカーやバスを移動させる訓練を実施した。
協定の締結式で城東署の木島伸介署長は「さまざまな被害を想定し、災害発生時の救助活動や交通規制に当たる」と述べた。深川支店の金谷隆紀支店長は「地域の警察署と一緒に、万が一に備えたい」と話した。
協定に加わったのは城東署のほか、深川署や第9機動隊など、江東区内の海抜ゼロメートル地帯を管轄地域に持つ警視庁の5機関。