配信のみ、アジア系や女性…米アカデミー賞、多彩な「史上初」で変化加速

 これまで女性や非白人系の監督、作品、俳優が評価されにくかった背景に、同賞で投票権を持つAMPAS会員の多くが「白人」そして「男性」だったことがあるが、この会員の構成比が変化しているようだ。

 変革の大きなきっかけとなったのが今回、「ノマドランド」で主演女優・製作者としてノミネートされているフランシス・マクドーマンドが18年に行ったスピーチとされる。「スリー・ビルボード」で主演女優賞を受賞した際、壇上で「インクルージョン・ライダー」(包摂条項)という考え方について訴えた。

 この包摂条項は、映画に出演する女性やマイノリティーなどを、ロケ地の人口構成比に合わせて登場させるというもの。白人男性偏重のハリウッドの歴史に一石を投じることとなった。

 映画評論家の立田敦子さんは、「ハリウッドの最近の傾向として、女性や非白人にも光を当てることは必須。ここ数年、ノミネートの段階では非白人も必ず候補にあがってきているが、実際に受賞できるかが注目される」と話す。

コロナ禍で対象枠広がる

 米国最大のマーケットであるロサンゼルスとニューヨークの映画館は、コロナ禍で約1年間閉鎖されたままだった。ハリウッド大作は公開を次々に延期。昨年、全米で劇場公開された新作はほとんどなかった。

 こうした事態を受け、AMPASは選考対象となる作品の条件を変更。従来はロサンゼルス郡内の劇場で連続7日間以上、少なくとも1日3回上映といった要件が課されていたが、今回に限り、一部のインターネット配信作品も対象に。「Mank/マンク」「シカゴ7裁判」といったネットフリックスなどの配信サービスの作品も多数並んだ。

 その結果、いつもならハリウッド大作に埋もれそうな作品も注目されることになった。黒人解放運動のリーダーを描いた「ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイア」や、黒人差別を扱った「あの夜、マイアミで」などもノミネートされた。

 ■米アカデミー賞 米ハリウッドで最も権威のある映画賞。投票権を持つAMPAS会員によって選出される。米バラエティー誌によると、会員数は現在約1万人。会員の多くが白人男性に偏っていることが問題視され、2020年までに女性や白人以外の人種の会員数を倍増する目標を掲げていた。最初の授賞式は1929年。

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