虎のソナタ

好返球暗示していた?「誠也カード」 プロ野球チップスで運試し

七回を投げ終え、ベンチに戻った西勇(左)を労う矢野監督
七回を投げ終え、ベンチに戻った西勇(左)を労う矢野監督

 敵味方を超えた拍手が起きました。試合前、トラ番織原祥平に電話をしていたときです。

 「いまちょうどスタメンが場内にアナウンスされています」

 ♪6番、ライト、佐藤輝~ マツダスタジアムがドッと沸きました。

 「カープのファンからも拍手が起きました。両軍合わせても、一番(拍手が)大きかったかもしれません」

 キャップ長友孝輔もうなずいています。

 「神宮球場でもそうでしたよ。相手のファンも注目しているんだと思います」

 その佐藤輝は1、2打席目は昨季の新人王・森下に空振り三振。両軍ファンが固唾をのんで見守る投手戦になりました。

 「勝ってほしいです。勝ってもらわないと困ります」

 織原は今回の広島遠征が今季の公式戦で初の現場取材です。「長友さんは神宮にもいっていたので、連勝が止まったら僕のせいだと言われる」。そう考えた織原は、運試しに「プロ野球チップス」を買ってみました。開幕前に新たにラインアップされた119種類の中にはお宝カードを含めて2枚入っている。「いいのが出てくれば阪神が勝つ」と験を担いだのです。

 「すごいのが出たんですよ。藤川球児さんのカードです。発売元が『レジェンド引退選手カード』とPRしているキラカードで、岩隈さん(久志投手・前巨人)とか数種類だけなんです。これはもう阪神が勝つという暗示です。藤川さんの薫陶を受けた石井大智投手が、鈴木誠也選手を抑えるシーンが僕にはもう浮かんでいます」

 なぜ鈴木誠の名前が出てくるのか。饒舌だった織原がそこで急に口ごもりました。そう言えば、プロ野球チップスはカードが2枚入っていると言ってたな。もう1枚は誰?

 「いやそれが…」

 はい。もう1枚は鈴木誠也だったのです。ウキウキしていた織原の背中に「これはもしかすると…」と冷や汗が流れました。鈴木誠は無安打でしたが、七回にファインプレーを見せます。佐藤輝の第3打席は、2番手のドラフト2位左腕・森浦から右翼線へのヒット。一、二塁間を破った打球がそのまま右翼線を抜いていきそうな強烈な当たりでしたが、これを鈴木誠が素早く処理。二塁へ好返球してアウトにされてしまったのです。

 「あのカードが暗示していたのは、これ?」

 織原が肩を落としていますが、君のせいじゃない。

 「きょう連勝が止まったら、俺のせいだと言われる」

 紙面総括の局次長酒井哲也も織原と同じようにブツブツ。聞けば、阪神が3-4でソフトバンクに敗れた今月7日も紙面総括でした。

 「オープン戦は2試合しか負けていないのに、そのうちの1試合が俺ですから」

 そしてもうひとり。

 「俺の体重のせい?」

 ネット速報用のウエブ編集長を務めていた企画委員稲見誠です。こちらは朝、いつものように武庫川沿いをランニング。終わって体重を量ったら「62・3キロでした。縁起が悪い。623ですよ。満塁からのホームゲッツーじゃないですか」。

 だから織原、アンタのせいじゃない。引き締まったいいゲームでした。試合前、広島ファンが佐藤輝に拍手を送ってくれたように、この試合は広島のがんばりに拍手を送りましょう。まだ3勝1敗。貯金2です。はい、もちろん、負け惜しみです。

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