(米大リーグ・オープン戦、ツインズ6-7ブレーブス、26日=日本時間27日、フロリダ州フォートマイヤーズ)メジャー6年目で初めての開幕投手を務めることが決定しているツインズの前田健太投手(32)がオープン戦最後の登板となるブレーブス戦に先発し、4回を投げ3安打無失点、無四球、4三振の好投。59球を投げストライクは40球だった。
「少し球のバラつきがあったけど、最終調整としてはしっかりと投げ切れた。ランナーを出しながら抑えられたのは良かった」
一回に2死走者なしから3番ラムに右前打、4番サンドバルに中前打と連続安打を許したが、後続を絶ち無失点。二回から四回までは単打1本のみ。前回登板に続き、左打者の内角低めに曲がるバックフットスライダーも効果的に使った。
ツインズ2年目の今季はオープン戦5試合に先発し、18回1/3を投げ8安打1失点、1四球、防御率0・49と開幕投手にふさわしい抜群の安定感を披露した。
「最後、しっかりと(開幕までの)5日間、自分のルーティンを過ごしながら体の調子を整えて良い状態で開幕のマウンドに上がれるよう準備することが大事」
開幕戦は4月1日(同2日)に敵地ミルウォーキーでのブルワーズ戦。数日前に自分で髪を切ったという前田は「サイドも中目も(切った)。近くでみるとけっこう、がたがた」と笑顔で話すなど、メジャー6年目で初の大役に向け準備は万端だ。
●…べル・ベンチコーチ死去
この日はベンチコーチを務めるマイク・べル氏ががんのため、46歳で死去。試合前には黙祷(もくとう)がささげられた。マウンドに上がった右腕は「コーチとして素晴らしい人柄だったし、監督のコンビがすごく大好きだった。きょうだけではなくて、これからシーズン終わるまでみんなマイクのために戦う」としのんだ。