(米大リーグ・オープン戦、パドレス4-1エンゼルス、21日=日本時間22日、アリゾナ州ピオリア)エンゼルスの大谷翔平投手(26)が「1番・投手」で臨み、4回を2安打1失点、5三振2四球で黒星を喫した。打っては2打数2安打、1四球で、全9試合でヒットを記録しオープン戦打率・636とした。最速は101・9マイル(164キロ)をマークした。先発登板した試合で打者を務めるのは、2018年のメジャー移籍後初めてだった。
「狙いに行ったときに三振を取れたところは良かったですし、逆に投げ損じもあった。悪かったところは、投げ損じと無駄な四球」と3度目の先発登板で反省点を挙げた。4イニングで62球を投じ、先発投手としての完全復活へ弾みをつけた。
打撃では2018年、レイズ所属時代に21勝(5敗)、防御率1・89でア・リーグのサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を獲得したブレーク・スネル投手(28)と対戦。第1打席で右中間よりへの中前打、第2打席ではフルカウントから四球を選んだ。
対戦を振り返ったサイ・ヤング左腕は「あいつはすごい。100マイル投げて、強いスイングで逆方向に打てる」と脱帽。さらに「正直に言って彼は投手より、打者としてのほうがいい選手。なぜなら、かっ飛ばせるからだ」と力強いスイングとパワー、飛距離を評価した。「なんて言ったらいいか分からないけど、いい打者で投手としても能力があり、両方でエリートだ」と最後まで賛辞の言葉を並べた。