演芸関係者はいう。
「確かに吉本側も、加藤は会長、社長に牙をむいたわけですから、社内的には腹に据えかねる部分もあるでしょう。しかし、それ以上に、加藤との契約にはうまみがもうないということですよ。地上波の番組が2つ終わった上、ギャラ配分でも吉本側の取り分は少ない。メリットがなければ、契約を続ける意味もないというわけです」
さらにこう続ける。
「逆に、加藤の発言のほうが切実です。契約が終了するという事態は、当初から想定されてきたこと。こうなることを見越した上で、テレビ局を牽制(けんせい)したのです。吉本が何かするというより、テレビ局が勝手に忖度(そんたく)することのほうが、ずっと現実味がある。仲の良い元SMAPの香取慎吾のケースもみていますから、これが本音ということです」
だからといって、加藤の立場が安泰というわけではない。
「完全なフリーになったわけですから、新しい仕事は自分で努力しないと得られない。そして、何より、きちんと結果を出さないと、すぐに切られてしまいます。テレビ業界もコロナでかなりシビアになっていますからね」とは民放関係者。
厳しい春の訪れだ。