自主避難者の10年 東日本大震災

被曝避け、命守る権利 森松明希子さん(47) 

【自主避難者の10年 東日本大震災】被曝避け、命守る権利 森松明希子さん(47) 
【自主避難者の10年 東日本大震災】被曝避け、命守る権利 森松明希子さん(47) 
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目に見えない脅威に突然奪われた日常。コミュニティーや意見が分断され、感染者や自粛で苦しむ人たちが「自己責任」とバッシングされる。

「私たちが10年前から感じ、経験した構図と同じ。だからこそ自分自身が持っている権利と、命の守り方を考えてほしい」

大阪市内のホールで1月下旬、新型コロナウイルス感染症と東京電力福島第1原発事故による避難経験を重ね合わせ、聴衆に語りかけた。福島県郡山市から大阪市へ母子避難を続ける当事者として、各地で講演や裁判を通じ、避難の現状や被曝(ひばく)を避ける権利について訴える活動を続けている。

震災から10年。

「毎日が『避難を続ける』という選択と判断の連続。漫然と生きた日はなかった」

郡山市の自宅で3歳の長男、生後5カ月の長女と震度6の地震に遭い、避難所で約60キロの距離にある福島第1原発の事故を知った。

テレビは「直ちに健康に影響はありません」と繰り返し伝えた。しかし、情報は断片的で不十分だった。不安と恐怖は募り、外遊びや買い物での外出をためらう息苦しい生活が続いた。夫と話し合い、平成23年5月、大阪への母子避難を決断した。

「『津波てんでんこ』の言葉があるように、身が危険にさらされれば逃げる権利や選択が認められると思っていた。でも、被曝に関してはそうではなかった」

避難指示区域外の自主避難者を「ヒステリック」と非難する声、その声を気にして「隠れ避難」をする人、いじめ…。多くの違和感や理不尽を目の当たりにした。

一方で、「国内避難民」という言葉も知った。国連の定義では、災害や紛争を避けるため居住地を離れることを余儀なくされた人を指し、国による保護や避難に関する権利を認める必要性が明確に示されている。

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