姿消す長寿番組「とくダネ」「メレンゲ」 視聴者の若返り課題

姿消す長寿番組「とくダネ」「メレンゲ」 視聴者の若返り課題
姿消す長寿番組「とくダネ」「メレンゲ」 視聴者の若返り課題
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 平成元年から続いてきた日曜昼の情報番組「噂の!東京マガジン」(TBS)や11年スタートの朝の情報番組「とくダネ!」(フジテレビ)などの長寿番組が、今年度で相次いで地上波から姿を消す。背景には長引く新型コロナの影響に加え、番組づくりや視聴環境の変化がある。若者のテレビ離れが指摘される中、各局は視聴者から一定の支持を得てきた番組を変えてでも、若い層の取り込みに注力する考えだ。(道丸摩耶)

スピード感求められ

 「とんねるずのみなさんのおかげでした」「めちゃ×2イケてるッ!」(いずれもフジテレビ)といったバラエティーの長寿番組が終了して話題となったのは約3年前のこと。今年度末は情報番組の終了が目立っている。

 「噂の!東京マガジン」「とくダネ!」のほか、「メレンゲの気持ち」(日本テレビ)、「CDTVサタデー」「スーパーサッカー」(TBS)など。これまで小規模なリニューアルはあったものの、いずれも20年以上親しまれてきた。

 このうちTBSの「東京マガジン」は4月からBS-TBSに移り、これまでと同じ時間に放送。「CDTV」は、昨年3月にスタートしたプライム帯のライブ番組「CDTVライブ!ライブ!」で「CDTV」の名前を残すが、深夜帯の番組としては終了となる。

 テレビ文化に詳しい社会学者の太田省一さんは「噂の!東京マガジン」「とくダネ!」「メレンゲの気持ち」を「いずれもどこか昭和の香りがする番組だ」と語る。「東京マガジン」の総合司会を務める森本毅郎(81)は元NHK、「とくダネ!」の総合司会、小倉智昭(73)は元東京12チャンネル(現テレビ東京)のアナウンサーで、「じっくり時間をかけて伝え、自分の意見を言っていくタイプ。最近の情報番組はスピード感が重視されており、昭和的なスタイルの番組は若い視聴者向けでなくなっている」と分析する。

新ファミリーコア狙い

 TBSの瀬戸口克陽編成局長によると、同局は重点ターゲットとしてきた「ファミリーコア」(13~59歳)を4月から10歳若返らせ、今後は4~49歳を「新ファミリーコア」として重点ターゲットとする。日本テレビやフジテレビも、14~49歳を狙った番組編成に取り組んでいる。「視聴対象の若返りは時代の流れ。テレビ離れが著しい層に、いかにリーチするかは各局の課題」(民放関係者)だ。一方でBS番組は近年、高齢の視聴者に見られており、「東京マガジン」の引っ越しは視聴環境の変化に合わせたものといえる。