激動の時代のスペインを生き抜いた画家、ゴヤの半生を描くオリジナルミュージカル「ゴヤ-GOYA-」の制作発表記者会見が9日、都内で行われた。主演の今井翼さん(39)は「舞台に立てる喜びをかみしめている」と話す。
今井さんは、体調を崩したことで約1年半の休業を余儀なくされ、昨年2月に舞台に復帰した。今作は復帰後初めての主演舞台となる。「すごくうれしかった。この(コロナ禍の)困難な時代のなかで、大役をいただいた」と意気込む。
演じるゴヤはスペイン最大の画家とたたえられる。聴力を失いながらもフランス革命やナポレオン戦争の時代を生き抜き、「我が子を食らうサトゥルヌス」や「裸のマハ」などの名作、問題作を描き続けた。その運命に共感を寄せ、「病を味わった中で、世の中とどう向き合い、どう希望に向かっていったか。時代を超えたエネルギーを感じてほしい」
「ゴヤ-GOYA-」(G2原案・脚本・作詞、鈴木裕美演出、清塚信也作曲・音楽監督)は、4月8日~29日に東京・日生劇場、5月7日~9日に愛知・御園座で上演される。問い合わせはチケットホン松竹、0570・000・489(東京)。御園座チケットセンター、0570・01・5106(愛知)。