宇佐見りんさん「まだまだ、という自覚ある」 芥川賞・直木賞贈呈式 

第164回芥川賞・直木賞贈呈式で記念撮影に臨む芥川賞の宇佐見りんさん、直木賞の西條奈加さん(右から)=18日、東京都内(日本文学振興会提供)
第164回芥川賞・直木賞贈呈式で記念撮影に臨む芥川賞の宇佐見りんさん、直木賞の西條奈加さん(右から)=18日、東京都内(日本文学振興会提供)

第164回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の贈呈式が18日、東京都内で開かれ、史上3番目の若さで芥川賞に選ばれた宇佐見りんさん(21)と、直木賞に決まった西條奈加さん(56)が喜びや抱負を語った。

「芥川賞という本当に大きな賞をいただいたとき、私の胸に最初にあったのは、素直に言うなら『本当にいいんだろうか?』という気持ちでした」

そう切り出したのは、ネット上で炎上騒ぎに見舞われたアイドルを全力で「推す」女子高校生を描く「推し、燃ゆ」(河出書房新社)で芥川賞を受けた大学2年生の宇佐見さん。自身の「推し」の作家である中上健次さんの同賞受賞作「岬」を挙げ、「自分が一生かけても及ばない作品かもしれない。(今回の受賞作は)自分の中ではまだまだという自覚がある。それが書くことの楽しさでもある」などと語った。

次のデビュー3作目に書くことはすでに決まっているといい、「私にとってとても大事になる一作。読んでくださる方々に、早く届けたい一心です」と決意を新たにしていた。

江戸の千駄木を舞台にした連作短編集「心(うら)淋(さび)し川」(集英社)で直木賞を射止めた西條さんは「私は自分の感情を話すのが苦手。一番言いたいことを近い形で出せるのは執筆においてだな、と作家になって実感するようになった」と照れ混じりに語った。

今年でデビューから16年になる。「作家というのはしんどいけれど、そのことと書くことの喜びや楽しさというものが自分の中で折り合いが付くようになってきた。仕事を途切れずにいただけたのが私にとって何よりありがたかった。専業として16年やってこれたのはうれしく、自分の中で唯一誇れること」と、周囲の人々への感謝を口にした。

コロナ禍による緊急事態宣言下で行われた贈呈式では、感染拡大を防ぐために懇親パーティーは行われなかった。

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