社会のタブーにも斬り込み、時代という悪を問いかける 呉勝浩さん『おれたちの歌をうたえ』

 --今作では、そうしたタブー視された問題にも斬り込んでいる

 「(江戸川乱歩賞を受賞したデビュー作の)『道徳の時間』(2015年)では、賞の応募時点で盛り込んでいた『地域差別』などについて改変を余儀なくされました。これは、僕自身の『腕』の問題もあります。何がタブーなのか、それを明かすにはどういう条件が必要なのか? といったことがよく分かっていなかった。だから仕方のない面もあったのですが、悔しい思いをしたこともまた事実です。それをもう1回取り戻す気持ちで、センシティブな問題にもあえて触れました。(タブーを書く)怖さもありますが、僕は避けて通れない、書かねばならないという気持ちが強い。今作で完全に消化しきれたかどうかは分かりませんが…」

 ■少しずつ振り分けて登場人物に自身投影

 --登場人物には自身がかなり投影されている

 「基本的にはそう思います。登場人物に少しずつ、振り分けるといった感じでしょうか。僕は感情を優先するタイプ。自分とはまったく違う振る舞いや価値観を出すことはできません。今のところ自分の感情にないものは書けないのです」

 --では今後、自身の体験を投影した恋愛小説などいかがでしょう

 「それだけはないでしょうね。ブラック・コメディーになってしまいますから(苦笑)」

  1. 安倍元首相に18万人超が「デジタル献花」

  2. NHK「ちむどんどん」草苅正雄、親子出演に朝ドラファン感動「迫真の演技」「マユちゃん大人になった」

  3. 【ニュース裏表 平井文夫】「国葬欠席」のSNS掲載 批判相次ぐ立民の蓮舫、辻元両参院議員 情けなく恥ずかしい…ジョージアの大使に教えられた死者への敬意

  4. 残り3話!NHK朝ドラあすの「ちむどんどん」9月28日OA第123話あらすじ 暢子(黒島結菜)の新店「やんばるちむどんどん」開店前日に思わぬ事件が…

  5. 台湾に安倍元首相の等身大銅像 24日に除幕式