優良店もクラスター、酔いで注意力散漫に…難しい「夜の街」の感染防止、店と客双方が努力を

 新型コロナウイルスで感染の懸念が高いとされる「夜の街」。国立感染症研究所が行った東京・歌舞伎町のホストクラブなどへの実態調査で、積極的に感染防止対策をしていた店舗でもクラスター(感染集団)が発生していたことが判明した。緊急事態宣言が再発令され、飲食店への営業時間短縮要請が続く中、酒食を供する場での行動変容の難しさが改めて浮かび上がった。(荒船清太)

半数近くが感染

 日本有数の歓楽街である歌舞伎町は、昨春の「第1波」で、感染拡大の震源として名指しされた。

 感染研は、経済・社会的活動と流行抑制の両立には歌舞伎町の分析が重要と判断。昨年7月から、ホストクラブ4店舗の従業員に対する定期的なPCR・抗体検査▽従業員へのアンケート▽店舗の視察▽ホストクラブ、キャバクラなど接待を伴う飲食店の代表者・幹部への聞き取り-といった調査を実施。昨年末に中間報告を公表した。

 PCR・抗体検査の対象となった4店舗は、感染防止対策に比較的熱心に取り組んでいる、いわゆる優良店だった。だが中間報告によると、新型コロナの感染者は調査した従業員68人中31人、46%に上っていた。

泥酔、アフターで…

 従業員へのアンケートを見ると、感染対策への意識は高かったとみられる一方、店を出た後の行動や、客の対応に問題があったことがうかがえる。

 特に際立ったのが、マスクに対する店と客の「意識の差」だ。接客時間中の8割近くでマスクを着用していた従業員は76%にのぼったが、来店時間の半分以上マスクをしていた客は43%にとどまった。飲食時だけでなく、談笑時などにマスクを外すことが多かったためとみられる。

 ホストクラブやキャバクラは、客だけでなくホストやホステスも業務で酒を飲む機会が多い。アンケートからは、「酔い」の悪影響もうかがえた。

 勤務中に当たる午後7時~翌午前2時に「泥酔・酩酊(めいてい)状態」だったと答えた従業員は21%。閉店後に客と飲酒する「アフター」の時間帯になると、33%に増えていた。

 自分の店では気をつけていても、酒が入った状態で訪れた別の飲食店で感染対策がおろそかになる可能性がある。アンケートでは「酔いが回ることで感染対策への意識が低下する」との声も寄せられた。

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