紅白詳報

(1)コロナ禍の「無観客紅白」スタート

 大みそか恒例の「第71回NHK紅白歌合戦」の放送が31日午後7時半、始まった。冒頭、総合司会を務めるお笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」の内村光良(てるよし)さんは「今年、私たちの生活は一変しました。人との触れ合いは制限され、なんかもどかしい気持ちで、でもそんなとき、寄り添って力をくれたその大きな一つが歌でした」と述べ、開始を宣言した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、昭和26年の放送開始から史上初の無観客での実施となった歴史的な紅白がスタートした。

 今回のトップバッターは、白組のアイドルグループ「King&Prince」。メンバーの永瀬廉さんが「無観客という新たな試みの中で、どうお客さんを笑顔にできるか考えながら全力でパフォーマンスしたい」と話していたように、「I promise」を熱唱した。

 密集を避けるため、King&Princeのメンバーが別のスタジオにいる紅組のFoorinに呼びかけた。そしてFoorinが「パプリカ」を披露した。「ソーシャルディスタンスを取りながらのパフォーマンスで、手をつなぐことはできないんですが、離れていても心は一つ」とリハーサルで語っていた通り、メンバー間の距離を取っての演出となったが、懸命のパフォーマンスを見せた。

 コロナ禍で行われるため、NHKは今回の紅白で感染防止対策を徹底している。NHKホールに加え、放送センター内に3カ所の会場を設け、密集、密接、密閉の「3密」とならないように気を配った。

 客席の一部もステージとし、無観客を逆手に取った演出も行われる。制作統括の加藤英明チーフプロデューサーは「最前列から9列目くらいまでをステージとして使っていて、われわれもできあがったセットを見てこんなにNHKホールが広く見えるのだと新しい発見があった」と説明。これまでにない演出を行うと予告している。

 番組の進行を行う総合司会は内村さんと3回目の桑子真帆アナウンサー。紅組と白組の司会はいずれも初となる女優の二階堂ふみさんと俳優の大泉洋さんが担当する。

 30日に行われたリハーサル後の記者会見では、「若干おしゃべりが過ぎるときがありまして…」と予定時間を4分オーバーしたことを明かした内村さんに対し、大泉さんが「私は相当、今のリハ抑えてますよ。一体誰のしゃべりが押しているのか細かく測ってもらいたい」と返す場面もあった。

 大泉さんのトークが炸裂(さくれつ)した際に、内村さんがどう大泉さんを制御するのか。今回の紅白では出演アーティストのパフォーマンスだけでなく、司会陣の「トーク対決」も見どころの一つとなる。

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