被告の供述、大半認定 座間9人殺害

白石隆浩被告の判決公判が開かれた東京地裁立川支部の法廷=15日、東京都立川市(代表撮影)
白石隆浩被告の判決公判が開かれた東京地裁立川支部の法廷=15日、東京都立川市(代表撮影)

 座間9人殺害事件の裁判員裁判で、東京地裁立川支部は15日、白石隆浩被告に死刑を言い渡した。白石被告は極刑を言い渡されても、身じろぎもせず動揺した姿はなかった。9人の男女を次々と殺害して切断し「犯罪史上稀(まれ)に見る悪質さ」と指摘された事件。計24回、77日間に及んだ裁判を終えたが、公判では凶行に至った経緯など、真相は明らかにされたのか。

 裁判員らが入廷するまでの間、首を傾けて気だるそうに待っていた白石被告。最初に矢野直邦裁判長から主文の後回しを告げられた際も緊張した素振りはなかった。約1時間20分にわたって正面を向き続けた末、落ち着いた様子で死刑の宣告を受け入れた。

 判決は、現場アパートでの被害者とのやりとりや犯行状況などについて、被告の公判での供述の大半を事実と認定した。弁護側は「犯行態様や抵抗状況など、重要な点について変遷がみられる」としていたが、「記憶に基づく部分と推察の部分を明確に区別しており、意図的に自己の記憶に反する供述をしている様子はない」と退けた。

 その上で、最大の争点となった殺害の承諾の有無については、被告の供述した被害者の抵抗状況だけでは判断できないと指摘。弁護側の主張する「黙示の承諾」があったかどうかについては、被害者ごとに殺害までの事実経過をたどりながら丁寧に検討した。

 1~3人目の被害者については、白石被告が同居相手や仕事を紹介してくれる相手だったとし、「殺害されることをおよそ想定していない」と説明。4人目と7~9人目の被害者は、被告と首つりで死ぬという趣旨のやりとりをしており、自ら被告宅に赴いていたと認めつつも、「そのタイミングや方法は、自分自身が最終的に決定することを予定していたはずだ」と承諾を否定した。

 さらに、5、6人目は「(被害者の)想定とはかけ離れた方法で殺害している」とし、「いずれの被害者についても、黙示の承諾を含め、真意に基づく殺害の承諾はしていなかった」と結論付けた。

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