居酒屋さん、寒くても窓を開けよう! 「空気感染防止」のコロナ対策と経済活動の両立

 【お金は知っている】

 いよいよ師走。新型コロナウイルス感染第3波は勢いを増してきた。菅義偉政権は相も変わらず「コロナ対策と経済活動の両立」を唱えるが、両立の目玉事業の「Go To トラベル」は適用地域を一部停止という具合で、何とも泥縄式だ。

 それに「会食中もマスクを付けろ」という菅首相の発言を聞くと、感染の急拡大に官邸自体がパニックになっているのではないかと心配になる。飲んだり食べたりするときだけマスクを外し、話するときは付け直さすなんて、お笑いだ。外で会食は控えたほうがよい、とはっきり言えば身も蓋もないが。

 筆者は例によってテレワークで、狭い自宅の仕事部屋で半ばひきこもり状態だ。インターネットのおかげで、豊富な経済データが国内外から存分に入手できても、居酒屋で人々の息遣いを感じ取らないと、原稿入力の手先がなかなか動かない。

 そんな折、藤原書店の藤原良雄社長が新刊書を送ってきてくれた。タイトルは「新型コロナ『正しく恐れる』」である。国立病院機構仙台医療センター・ウイルスセンター長の西村秀一医師が、編者の井上亮氏(日本経済新聞編集委員)の質問に答えている。

 「冬に重症化しやすいのは空気感染だからです」と西村さんがズバリ指摘する。「夏は湿度が高くて飛沫(ひまつ)の粒子が大きいため鼻先で止まって肺まではなかなか行かずに重症化しにくい。冬は屋内を暖房するので乾燥する。飛沫の粒子が小さくなって、吸い込むと肺の奥まで入りやすくなります」