ジャパンカップへ 史上初の無敗で牝馬3冠、デアリングタクトのシンデレラストーリー

ジャパンカップへ 史上初の無敗で牝馬3冠、デアリングタクトのシンデレラストーリー
ジャパンカップへ 史上初の無敗で牝馬3冠、デアリングタクトのシンデレラストーリー
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 東京競馬場で29日に行われる中央競馬の第40回ジャパンカップ(2400メートル芝、GI)に、史上初めて無敗で牝馬(ひんば)3冠を制したデアリングタクト(牝3歳)が出走する。0歳の競りでは買い手がつかなかった馬が、同じく無敗でクラシック三冠馬となったコントレイル(牡3歳)、歴代最多の芝GI8勝を誇るアーモンドアイ(牝5歳)と相まみえる大一番。「胸を借りるつもりで頑張って」。シンデレラストーリーの主役となった孝行娘に、関係者が熱いエールを送る。

(小川原咲)

当初は買い手つかず

 「生まれたときはちゃんこかったけど、名前を呼ぶと『ヒヒーン』と返事をして、頭がいい馬だなあと思った」

 ちゃんこい、とは北海道の方言で「小さい」との意味。デアリングタクトの生産者で「長谷川牧場」(北海道日高町)の牧場主、長谷川文雄さん(70)が記憶をたどる。

 生産頭数が年間10頭に満たない家族経営の同牧場。サラブレッドの生産に携わって約30年になるが、中央の重賞レースを勝った生産馬はデアリングタクトの他に1頭しかいない。海外から優秀な血統を集めた大手生産牧場が数多くのビッグタイトルを手中に収める中、GIを制するようなスターホースの輩出など夢物語だった。

 デアリングタクトの父はGI2勝(菊花賞、ジャパンカップ)のエピファネイアで、母の父は名馬キングカメハメハ。血統は悪くなかったものの、「体の線も脚も細かった」(長谷川さん)。生後3カ月で競りに出したが、買い手はつかなかった。

 それでも長谷川さんは諦めなかった。馬が落ち着くように厩舎(きゅうしゃ)の馬房でジャズを流したり、度胸をつけるためにウシやヒツジと一緒に飼育したりと試行錯誤を繰り返した。

 体重も増え、翌年の1歳馬の競りでは1200万円の値が付いた。ただ、同じ競りの平均落札価格は約4600万円。23頭ものサラブレッドが1億円を超える高値で取引された中、まだまだ目立たぬ存在だった。その後、デアリングタクトは太平洋に面した襟裳岬(北海道えりも町)にある育成牧場に移り、一年中強風が吹き野生動物が出没する厳しい環境でトレーニングを積んだ。

三冠馬3頭が激突

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