ヒューストン・オープン最終日(8日、米テキサス州ヒューストン、メモリアルパークGC=7432ヤード、パー70)首位に5打差の8位から出た松山英樹(28)=LEXUS=は7バーディー、ボギーなしの63で猛追し、通算11アンダーで2位に入った。次戦のメジャー「マスターズ」(12日開幕、米ジョージア州・オーガスタナショナルGC)に弾みをつけた。カルロス・オルティス(29)=メキシコ=が65で通算13アンダーに伸ばしツアー初優勝。
▼パーオン率61・11%から94・44%に
7バーディーを量産した松山は、コース記録の63をマークして猛追。3年ぶりの優勝には2打及ばなかったが、大舞台の前哨戦で手応えを得た。
「スタートから良い距離感が出ていた。新たな発見もあったし、上位でプレーできたのはすごく収穫かなと思う」
前日はアイアンショットに苦戦し、パーオン率は61・11%にとどまったが、この日は94・44%と絶好調。「昨日の後半にちょっと気付いたことがあったので、終わったあとの練習でうまく(修正)できた」。持ち味の正確なショットでチャンスを量産し、グリーンを1度しか外さなかった。
アウトスタートの前半は2つのパー5などで3つ伸ばすと、後半に入って12、13番(ともにパー4)の連続バーディーで上位に食らいつく。終盤16番(パー5)で4メートル、17番(パー4)では5メートルのバーディーパットを決めると、力強く右手を握りしめた。
▼悲願メジャー制覇へ「落ち着いてできそう」
12日からは7年連続9回目の出場となる「マスターズ」に挑む。「落ち着いてできそうな雰囲気があるので、そこはすごく救いだと思う。このプレーを続ければ、チャンスはある」。
悲願のメジャー初制覇を目指し、新型コロナウイルスの影響で4月から延期された秋のオーガスタに乗り込む。