国内男子ツアーを統括する日本ゴルフツアー機構(JGTO)は27日、来月に2週連続で開催する大会で選手らの移動について、チャーター機を用意する方針を明らかにした。公共交通機関の利用を避けて新型コロナウイルスの感染リスクを低減させることが狙いで、国内ツアーでは初めての試みとなる。
男子ツアーでは11月12-15日に「三井住友VISA太平洋マスターズ」(静岡・太平洋C御殿場C)、同19-22日に「ダンロップフェニックス」(宮崎・フェニックスCC)を開催。JGTOはANAの協力を得て16日に羽田-宮崎、23日に宮崎-羽田のチャーター便を手配した。
対象はPCR検査で陰性が証明された選手、キャディー、大会関係者、報道陣らで、費用は個人負担で片道2万5000円(税別)。利用は強制ではなく自家用車での移動も認めるものの、コロナ対策の観点から強く推奨するとした。
この日リモート会見した選手会副会長の池田勇太(34)=フリー=は「前例を作っておけば、何かあったときに対応できるシステムができる」と説明した。(八木拓郎)