相次ぐクマ被害 22道府県で発生、死者2人 クマ問題で関係会議

クマの出没や人身被害が相次いでいることを受け開かれた、関係省庁の連絡会議=26日午前、東京都千代田区
クマの出没や人身被害が相次いでいることを受け開かれた、関係省庁の連絡会議=26日午前、東京都千代田区

 全国各地でクマの出没や人身被害が相次いでいる問題で、今年4~9月のクマの出没件数が各地で1万3670件と、公表している平成28年度以降の同時期で最多となっていることが26日、環境省の調べで分かった。環境、農林水産、警察などの関係省庁は同日、事故防止に向けて実務者レベルの連絡会議を開催。住民への注意喚起の徹底などを改めて確認した。

 環境省の集計などによると、クマの出没件数は今年8月で3289件、9月は2513件と28年度以降でそれぞれ最多を記録。人身被害は4月~10月25日までに22道府県で発生しており、10月に入り新潟、秋田両県でクマに襲われ計2人が死亡したほか、石川県加賀市では商業施設にクマが侵入、射殺される事案も起きている。

 この日開かれた連絡会議では、都道府県にクマ出没時の連絡態勢の整備をすることや住民らへの注意喚起、防止対策を徹底するよう通知することが確認された。会議後、報道陣の取材に応じた環境省野生生物課の中尾文子課長は「本来減少する夏にも増えており、今までと違う傾向が出ている。警戒は緩められない」と話した。

 環境省によると、市街地でクマの出没情報が増えている理由としては、生息域が近年、山間部から平野部や海沿いまで広がっている可能性がある。生ごみの不始末なども要因とみられ、被害防止策を記載した対応マニュアルも再周知する必要があるとしている。

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