それでも前へ

手芸楽しめる憩いの場を 茨城のビーズアクセサリー講師 長谷部美紀子さん

自身で手掛けたビーズアクセサリなどを手に、夢を語る長谷部美紀子さん=ひたちなか市(永井大輔撮影)
自身で手掛けたビーズアクセサリなどを手に、夢を語る長谷部美紀子さん=ひたちなか市(永井大輔撮影)

 「人生最後の夢をかなえたい」。茨城県ひたちなか市でビーズアクセサリー作り講師を務める長谷部美紀子さん(69)は度重なる逆境を乗り越えて夢の実現を目指している。新型コロナウイルスの影響で遠出を控える今、誰でも気軽に手芸やミシンを楽しめる地域の憩いの場を作りたい。普通の女性でも夢をかなえられることを証明するためにクラウドファンディング(CF)を駆使して設立資金の収集に奔走している。

 着物が好きだった長谷部さんは15年ほど前、着物の帯留めをビーズで作れることを知り、ビーズアクセサリー作りを始めた。もともとアパレル業界でデザイン関係の仕事をしていたため手先は器用で、すぐに上達した。

 ひたちなか市主催の教養講座などで、ビーズアクセサリー作りを教えるほどになった。そんな中、手芸を楽しめる憩いの場を自分で作りたいと思うようになり、行動に移そうとした。

 その矢先の昨年9月、自転車に乗って自宅前の道路を横断中、左折途中の車にはねられてしまった。鎖骨を骨折する全治3カ月の大けがを負ってしまい、しばらくは満足に動くこともできなかった。

 けがが回復すると、今度は新型コロナの流行が始まった。ビーズアクセサリーの講習はできず、イベントなど大々的な集客も困難となってしまった。

 相次ぐ逆境に見舞われた長谷部さんは「これだけの苦境に立ったなら何でもできる」と一念発起。夢だった手芸を楽しめる地域の憩いの場を作ることを腹に決めた。

 資金集めには、インターネットを介して不特定多数の人から少額の資金を募るCFを用いた。パソコン操作は全くわからなかったが、中小企業をサポートする「県よろず支援拠点」からアドバイスを受けるなど、勉強を重ね、今年9月からようやくCFがスタートした。

 ミシンを手軽に使えて、手芸好きの人たちが自由に集まれる場所。新型コロナで遠出が敬遠される中、地域の人が集まって互いに支え合うコミュニティーを作るために企画を進める。

 「普通の女性でも、夢をかなえられると証明したい」。長谷部さんは力を込める。

 CFは20日まで受け付け中。目標は100万円で、10月上旬時点で約20%を達成している。返礼品には、天然石などの材料とアクセサリー作りの講習などを用意している。

 ■はせべ・みきこ 昭和26年生まれ。岩手県出身。夫の転勤で約20年前からひたちなか市に在住。アパレル業界でデザイン関係の仕事を担い、退職後、同市内でビーズアクセサリー作り講師を務める。

(永井大輔)

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