沖縄でエビ大量死 国内初の特定伝染病 蔓延なら重大損害

さまざまなエビが売られているスーパー
さまざまなエビが売られているスーパー

 沖縄県は19日、県内のバナメイエビ(シロアシエビ)養殖場でエビが大量死し、検査の結果、急性肝膵臓(すいぞう)壊死(えし)症(AHPND)の発生が確認されたと発表した。AHPNDは養殖水産動植物の伝染性疾病で、国内で発生が確認されるのは初めて。蔓延すれば養殖業に重大な損害を及ぼす恐れがあり、県は警戒を強めている。

 県農林水産部によると、AHPNDの発生が確認されたのは県北部の大宜味村にある養殖場で、10月8日、タイから輸入されたバナメイエビ約10万尾が大量死しているのが分かった。県が検査したところ、AHPNDの疑いがあることからサンプルを国立水産技術研究所に送付。同研究所が陽性であることを確認し、県に報告したという。

 バナメイエビは沖縄で養殖が盛んなクルマエビの近縁種で、感染する恐れもある。このため県は19日、AHPNDが確認された養殖場のエビの処分や消毒を行うとともに、クルマエビ養殖場に感染しないよう防疫措置に努めている。

 AHPNDは国の持続的養殖生産確保法で特定疾病に指定されているが、ヒトに対しては病原性を示さず、感染事例もない。県は県民に対し、「感染したエビが市場に出回ることはない。国や県が提供する正しい情報に基づき、冷静に対応してほしい」と呼び掛けている。

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