29日午後3時20分ごろ、宮城県石巻市の県立石巻北高飯野川校グラウンドに航空自衛隊のUH60J救難ヘリコプターが着陸した。河北署によると、けが人は確認されていない。ヘリは同県東松島市にある松島基地に所属し、同基地は事故を避けるための予防着陸だったと説明している。着陸について飯野川校に事前に連絡はなかった。
松島基地の松島救難隊員4人が搭乗し、訓練中だった。同基地によると、コックピットにあるエンジン駆動系の異常を知らせるランプが点灯したため、着陸したという。
飯野川校は昼間定時制で、この日は授業を終えた生徒全員が午後3時までに下校。校内には教職員十数人がいた。下田仁副校長(58)は「突然、大きな音を立てて低空飛行のヘリが校舎に近づいてきたので驚いた。生徒がいない時間帯でよかった」と話した。