米国務省のデービッド・スティルウェル国務次官補(東アジア・太平洋担当)も「国務省と上下院議員の立場は一致し、台湾を支持する」と述べ、台湾の蘇貞昌行政委員長は「台湾は国際的な責任を担い、より多くの貢献をする用意がある」と語っている。
さて、「習主席とは、アイオワ州知事時代から知己の仲」との触れ込みで就任したブランスタッド大使だったが、帰国後はトランプ大統領再選に向けた支援活動をすると報じられている。北京で約3年半、中共の統治する異形の国家を第一線で見続けてきた人物は、何を語るのだろう?
大統領選直前の「オクトーバー・サプライズ」の目玉になりそうだ。
■河添恵子(かわそえ・けいこ) ノンフィクション作家。1963年、千葉県生まれ。名古屋市立女子短期大学卒業後、86年より北京外国語学院、遼寧師範大学へ留学。著書・共著に『トランプが中国の夢を終わらせる』(ワニブックス)、『世界はこれほど日本が好き』(祥伝社黄金文庫)、『覇権・監視国家-世界は「習近平中国」の崩壊を望んでいる』(ワック)、『習近平が隠蔽したコロナの正体』(同)など多数。