2つ目の「つながりと感謝」は人を喜ばせること、愛情に満ちた関係、親切な行為です。22年間フリーで仕事ができたのは、さまざまな人とのご縁があったからこそです。年齢や経験が増したら仕事を選んだ方がいい、という考えもありますが、私は「自分にできる仕事」は何でも受けてきました。その結果、人脈が広がり、「人生の経験値」が増えたと感じています。
私はまもなく60歳ですが、「もう年だから…」といった分別くさい人間にはなりたくないと思っています。分別があまり強いと固定観念に閉ざされ、チャレンジできません。私は生涯、私と一緒にいる人に「面白い・笑ってもらいたい」と思っています。それが自分らしさと感じています。
私は昨年、ジェロントロジー(美齢学)を学び、「人を笑顔にさせると、ハッピーホルモンで自分も幸せになる」ことを知りました。それが今、とても腑に落ちるのです。
「鈴木と仕事をすると、なんとなく楽しい」と感じてもらいたい気持ちは、昔も今も変わりません。それが自身の幸せへとつながっている、と改めて思いました。
次回は、3つ目の「前向きと楽観」、4つ目の「独立とマイペース」因子について述べます。
■ABS世代 昭和30(1955)年から43(68)年生まれで現在50歳から64歳の、若者時代にバブルを謳歌した世代。
■鈴木準 1960年生まれ。一般社団法人日本元気シニア総研・ABS研究会主任研究員。ジェイ・ビーム代表。マーケティングコンサルタント。USCジェロントロジスト。広告代理店を経て37歳で起業。企業のモノやサービスのコンセプト開発、プロモーション戦略に関わっている。