格安航空会社(LCC)、ピーチ・アビエーション機内で、乗客の男性がマスク着用を拒否し、客室乗務員を大声で威圧したなどとして、臨時着陸後に降ろされたトラブルで、乗客男性が「不当かつ誤った判断で降機を強いられた」と反論した。男性は夕刊フジの取材に応じ、ピーチ側の対応を批判した。
7日に北海道の釧路空港から関西国際空港に向かうピーチ機の離陸前、客室乗務員が男性に新型コロナウイルスの感染防止策としてマスクの着用を求めたが、男性は拒否し、午後0時半の出発が約45分遅れた。
飛行中も大声を出すなど威圧的な態度が続いたとして、機長が航空法の安全阻害行為に当たると判断、新潟空港に臨時着陸し男性を降ろした。関空には約2時間15分遅れで到着、乗客125人に影響が出た。
男性は9日にツイッターのアカウントを開設し、「事前にマスク着用推奨や例外申請の案内のアナウンスはなかった」と投稿するなど、ピーチ側の問題点を指摘した。
夕刊フジの取材に「乗務員からマスク着用の『お願い』を受けたが、『答えはノーです』と返答した。あくまで任意のお願いが、食い下がる形で複数回行われたことは妥当な対応ではない」と説明した。