東京都八王子市の私立幼稚園で7日、4歳の男児が給食で食べたブドウを喉に詰まらせ死亡したことが8日、警視庁高尾署への取材で分かった。窒息死とみられ、同庁は幼稚園関係者に事情を聴くなどして、業務上過失致死容疑を視野に当時の状況を調べている。
高尾署や八王子市によると、7日午後1時半ごろ、男児は給食で出された直径約3センチのブドウ「ピオーネ」を食べていた際、苦しそうな表情で急に立ち上がった。職員が吐き出させようとしたが出てこず、119番。男児は搬送先の病院で間もなく死亡した。
給食では3粒出され、男児の喉からは皮がむかれた状態の1粒が病院で見つかった。男児は3歳児クラスに在籍。当時は約25人で給食を食べており、保育士2人が付き添っていた。
幼稚園の園長は取材に「かけがえのない命を亡くしてしまい本当に申し訳ない」と話した。