全国で7、8月、遊泳中の事故に死者・行方不明者は41人、けが人43人の計84人だった。このうち新型コロナウイルス感染防止のため「不開設」だった海水浴場での死者は2人、けが人は2人。梅雨明けが遅れ、海水浴に適した時期が短く、自粛も広がったとみられ、全体の人数は昨年の109人から減少した。海上保安庁のまとめで1日、分かった。
オープンを取りやめた海水浴場では、ライフセーバーの不在などで事故増加の懸念があったが、事故全体の5%未満と少ない人数だった。海保は、自治体や警察などと連携した積極的なパトロールが各地で展開され、事故を抑え込めたとみている。
海保によると、84人のうち開設された海水浴場は22人で、海水浴場以外の「自然海岸」や不開設海水浴場が残る62人だった。海水浴場は昨年の42人からほぼ半減。自然海岸などは67人から微減だった。