新型コロナウイルスの影響で中止になった第102回全国高校野球選手権山梨大会の代替大会となった夏季山梨県高校野球大会は13日、甲府市の山日YBS球場で決勝が行われ、東海大甲府が山梨学院を5-4で破り、5年ぶりに夏の県王者となった。
昨夏の山梨大会決勝と同じ組み合わせ。山梨学院は一回、期待の1年生、岩田悠聖の適時打で2点を先制。東海大甲府は四回、代打・近藤秀吾の適時打などで4点を奪い逆転した。
山梨学院は五回にエースの吉川大が顔面付近に打球を受け降板した。五、六回に1点ずつ返して4-4の同点に追い付いたが、東海大甲府は七回、4番の渡部海夢が右翼場外へ勝ち越しソロ本塁打を放ち、そのまま1点を守り切った。
渡部は「インコースやや真ん中の甘いストレートをコンパクトに振り切った。100点満点の本塁打」と笑顔。11日にプロ野球志望届を出したことについて「3歳から野球をやってきて、プロは夢なので実現させたい」と語った。
山梨学院は今春の選抜大会の出場校に選ばれていたため、甲子園の交流試合に出場。17日の第3試合で白樺学園(北海道)と対戦する。
功刀(くぬぎ)史也主将は「きょうは自分たちの野球ができなかった。甲子園までに改善して、監督に勝利をプレゼントしたい」と意気込んだ。